「あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やゆよ らりるれろ わ。」
私が利用している国語辞典は一つしかない。
昭和三十五年九月十日第一版。編者「宇野哲人」、発行者「陶山巌」、発行所「㈱集英社」である。新修広辞典・新版である。半世紀以上この小さな細長い「共同印刷㈱」が刷ってくれたのを利用している。五十音索引には、四十四音しかない。カタカナは載っていない。
何故こんなことを書くかというと、日本と米国が中国の台頭と覇権主義に対抗するというために戦後七十年守り続けて来た平和憲法を改正するその大きな一歩を、国会の審議もせずに閣議の名で決めた。私は親中でも親米でもない、嫌中でも嫌米でもない。反戦争なのだ。
さて、何故五十音かというと、日本人は中国人が生んだ五万字ともいわれる漢字の一部を使っている。日本国政府が反中を徹底するというなら政府の公文書は漢字を使用すべきではないだろう。
そうでないと中国とは五分と五分で話せない。ひらがなと、カタカナのみで書くべきなのだ。
日本の文化は中国思想、中国文化から多くを学んで来た。仏教も然りである。
日本経済も米国経済もいまや中国無しでは有り得ない。米国はとことん日本を利用して全てを巻き上げる、そのために憲法改正を命令する。TPPも命令する。最も重大なISDS条項も命令する。
米国は訴訟国家であるから自分たちに不利益とみれば日本企業を相手に何でも訴訟を起こすはずだ。米より、肉より、自動車より、この条項がいちばん日本を食い物にする。
このことが分かっていても大新聞や主要なテレビでは詳しく報道しない。上からの命令だからだ。
“経熱政冷”が現在の日中関係だ。
日本人と中国人が銀座で殴り合ったという話は聞いたことが無い。
主なデパートには中国語の館内放送が流れる。英語と中国語のインフォメーションが当たり前だ。
中国人に道をたずねられたら日本人は皆親切に教える。
中国人は謝々、謝々(シェイシェイ、シェイシェイ)とお礼の言葉をいうのだ。
確かに銀座にはうんざるするほど中国人観光客がいる、その一方で爆買いで銀座は熱気にあふれている。
再び五十音に戻る。私の辞典には「ん」が載っていない。何故か?無学な私に分からない。
五十音なのに四十四音なのもわからない。
ただハッキリしていることは、日本も米国も中国を本気で敵に回したら「ん」の尽きということだ。
一法案一国会といわれるのに、十一の法案を一つにしてわずか数カ月で採決する、(当然強行採決だ)自民党のある派閥の長が土曜日のTBS報道特集でこういった。
「本来なら十一年かかるでしょう」と。
あなたが中国を嫌いなら明日から、ひらがなとカタカナ、あるいは英語や仏語など外国語で生きて下さい、それが筋というものです。
勿論、仏教もです。このままではニッポンワ、オダブツです。
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