「七夕さんと湯ドーフ」
迷惑なタクシーが増えている。後部座席の左側に乗ると、目の前に天地20センチ、左右30センチぐらいの画面がある。乗車するとそこに、あなたの顔などから分析して、あなたに向いた広告が出ます。こんな内容の和文と英文が出る。老人なら老人向き、女性なら女性向きとなるらしい。ある個所を押すと消えるのを知ったのは最近である。私は乗車すると、画面に向かって、バカヤローとか、アッカンベーとか、顔面グシャグシャにする。が、いつも同じ広告が出る。人材募集ばかりだ。Why、なぜ(?)この頃テレビCMは人材募集と通信、飲料関係ばかりだ。「言葉不在」の広告ばかりで、どこがどこだか、どのメーカーが、どのメーカーとどう違うのか、よく分からない。えっ! 途中採用でこんな逸材が、などと中途採用をコケにした人材会社の広告がある。実に不愉快である。どうせ、いい人材なんていないだろうなんていう広告もある。リクルートとアメリカ資本が組んで、一気に広がった。竹中平蔵がパソナグループの中枢に入って、日本はアメリカ的転職社会が加速した。これからは出社してその日のうちに「君は今日までです」と言われ、給与計算して終わりとなるシステムの会社となる。かつての会社には家族的経営というのがあった。松下電器の創業者松下幸之助はその実践者であった。多くの企業のリーダーたちは、松下幸之助に会社経営を学んだ。現在、家族的経営などというのは「死語」に近いものとなってしまった。ギスギス、トゲトゲ、イライラ、ムカムカする人間関係の中で日々仕事をする。その能力と成果は一つひとつコマゴマ分析される。「コイツはいるか、イラないか」と。顔認証なんかで分析されてたまるかだ。私のような悪相形相は、簡単に分析できるはずはない。本屋さんに入ったら万引きか否かを顔つきで分析するという。本屋さんに行くことも、ままならない世の中となってしまった。誤認される人も多く出るだろう。もっとも男の顔は履歴書という言葉もある。女の顔は請求書とも言う。若者たちの50〜60%には恋人はいない、結婚願望もない(恋愛は面倒くさくて、お金がかかるからという)。スマホがあればいいのだ。昨日は七夕さんであったが、雨と風、肌寒く。「今晩何にする?」と言うから、「湯ドーフか鍋」と言った。月曜日、早朝より茅ヶ崎←→小田原←→名古屋←→飛騨高山へと向かう。
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