男は言う。「何でオレはお前みたいなオンナと結婚してしまったのだろうか、この広い世界の中で」。女性は言う。「何でよりによってアナタみたいなオトコと結婚したんだろうか。人生最大の失敗だわ」。男は言う。「一夫多妻制だったらよかったのにな。とりあえず別れないでやれるかも」。女性は言う。「一妻多夫制だったらとりあえず別れないであげられたかも」。この鳥の特性を知ったら、ついこんな会話が浮かんだ。鳥の名前は「タマシギ(玉鷸)」という。「一妻多夫の鳥」だ。全長24センチくらい、雌は美しい茶褐色。雄は地味な灰褐色。雌は産卵すると別れ雄を探して移動する。抱卵と子育ては雄だけが行う。留鳥または漂鳥として水田や休耕田に暮らす! タマシギ科。「コオー、コオー」と鳴くのは雌で、雄にラブコールをするらしい。求愛ディスプレイも雌が行うという。(東京新聞・探鳥 より抜粋)。この頃、男がかなり弱虫になっていると聞く。決して女性が強くなっているわけではない。女性はもともと男より強い。妻に先立たれた男は、すっかりしょげてしまい、青菜に塩みたいになってしまう。その逆に夫が先立ってくれた女性は、元気ハツラツオロナミンCみたいになる。女性とは男と別の生き物であるから、決して敵にしてはいけない。間違っても一夫多妻制だったら良かったのに、などと言うなかれだ。タマシギみたいな女性が、「コオー、コオー」と呼びかけても、強い意志を持って対応しなければならないのだ。結婚しない若者が多い時代となった。熟年離婚も多い時代となった。圧倒的に男が女性に捨てられるケースのほうが多いはずだ。若者はそんな大人たちを見て、幻滅しているのかもしれない。ある哲人はこう言った。女性は初めは処女の如く、その後は脱兎の如く。近づくときはウブでかわいく。逃げ出すときは、ウサギちゃんのように素早くハネて行く。今、訳あって結婚したいという若者と、訳あって熟年離婚したいという後輩が、私のところに相談に来ている。あんなに仲良かったのに、こんなに憎しみあっている。あんなにタイプじゃないと言っていたのに、手を握り合って歩いて来た。「何がジェーンに起こったか」。そんな映画のタイトルを思い出した。「歴史は夜作られる」。こんなタイトルの映画もあった。
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