午前四時十九分〇五秒ボールペンを持つ。
その少し前窓を開けると、キィーンと冷気が入って来た。
日テレをつけるとおはよんが始まっており、各地の降雪状況が伝えられる。
八十歳を過ぎている老人が雪の下敷きになって死んでしまったことを告げる。
外遊をしている安倍首相がお金をバラ撒いていることを知らせる。
毎年繰り返されるセンター試験が雪で混乱している。
新作「日本一悪い奴ら」と新作「シチズンフォー」を午後十時半から見た。
「日本一悪い奴ら」は北海道警察で起きた実話を基にしている。
拳銃の押収ノルマを達成するために警察とヤクザが、どっちがどっちか分からないほどどっぷりと癒着する。
この事件を扱ったニュースは当時大々的であったが、結局ナシのつぶてのように全容は解明されずウヤムヤとなった。
「シチズンフォー」は、ロシアに亡命前のエドワード・スノーデン本人が主役を演じたドキュメンタリータッチの映画だ。
ネット社会には、国家機密も国家と国家の機密もすべて暴露される。
ロシアがアメリカに強気になりはじめたのは、スノーデンを手に入れたからだ。
いわんや個人情報などは丸裸だ。
勿論現在の日本でも同様だ。
プライバシーは死語となっている。
すでに自由の国とは、すべてのプライバシーがない国ということだ。
新聞や雑誌は何を読んでいるか、朝食は、昼食は、おやつは、酒や料理は、煙草は、デザートは、浮気は、旅館やホテルは、マンションは、アパートは、SEXは、体位は、変態行為は、恋人同士の関係は、夫婦関係は、セクハラは、パワハラは、不倫は、金の使い方は、貴金属やファッションは、カードは、TSUTAYAのカードで借りる映画は、親子関係は、ピーナツは何粒食べて柿の種はいくつ食べるか、ラーメンを食べる時メンマ、チャーシュー、スープ、メン、ナルト、ノリ、モヤシの順か、それともスープ、メン、メンマ、チャーシューの順か、煮玉子は最初か途中か、それとも最後か、そんなことまで調べられる。
PC、ツイッター、フェイスブック、メール。
食べログ、アマゾンやヤフー、楽天やニコニコ動画やスケベなチャンネルなどを使用している人は丸裸となっている。
今年テロ防止という名目で稀代の悪法「テロ防止共謀罪」が強行採決されるだろう。
誰でもいつでもパクることができる。
我々は監視社会の中にいる。
どんな本を読んで、どんな映画や演劇を観て、どんなセミナーに参加して、どんな教室に通っているか。コラッ!ダメだぞそんなところに行ってイケナイことをしたら。
若者たちの間に梅毒が急増しているという。特に若い女性に多いという。
何故か、考えれば分かるはずだ。