とことん俺と踊るんだな、ああどこまでも踊ってやるよ。
裏社会では喧嘩すること、モメることをこう表現する。表社会ではこれを戦争という。
その真ん中にいてどっちつかずでオタオタするのを余方(ヨカタ)という。
テメェ俺たちが体張ってんのに、シカトしてヨカタこいてんじゃねえよ、シメルぞなんてぶっそうな事になる。
人類の歴史は戦争の歴史である。はじめは食料の奪い合いであった。
次になるとそれに領土、奴隷が加わった。その次は石炭石油資源である。
つまり戦争は食糧を生む大地を奪い、それを耕し収穫する人的労力→戦力を奪い合った。今、アメリカ、ロシア、中国、そしてイスラエル、イラン、イラク、北朝鮮、シリアなどが踊っている最中にあるが、さて何を勝ち取るのかというと全く不明である。
奪えるものなどないのだ。
全てのシナリオは軍産複合体が戦争状態を作り上げる、つまり軍を踊らせて兵器の在庫セール、新製品の開発と販売、軍事予算の拡大をする。
そのためにはアメリカという国、ロシアという国、中国という国はなんでもやる。
何かことが起きて、どこがいちばん得したかを見ればそれがわかる。
CIAは何でもやる。モサドもKGBもSISも、踊るためなら民衆の1000人、10000人は平気で犠牲にする。例えば北朝鮮が日本にミサイルを打ち込んで何を得るか、上陸して国土を占拠するのか、それは有り得ない。
アメリカが北朝鮮にミサイルを打ち込んで何を得るのか、やせた国土とやせた国民をアメリカは必要としていない。
3.5億人のアメリカと14億の中国が踊って何を得るのか、実は何も無いのだ。
中国はアメリカの国債を100兆円近く持っている。
中国との交易がなければアメリカは終わる。
シリアの爆撃は米中会談中、メンツを重んじる中国を怒らせたなどというのは踊りを知らない人の考えだ。事前に話はできていたはずだ。
相方片をつけなければならない話が、100日間先送りされた。
中国人のいう100日先は1000日先、つまりあってなき約束なのだ。
政治オンチのトランプは踊らされたに過ぎない。
したたかな中東の人間は、絶えず大国に踊ってもらっていないと困るのだ、石油資源を売っている限り。最強の情報機関モサドは全世界をコントロールする。
ロスチャイルド、ロックフェラー、華僑、マフィア、バチカンと共に。
さて、日本は余方である。何をすべきか、世界が踊る話を経産省、通産省あがりの人間たちではできない。トランプ大統領には“金”しかない。
世界の警察官になる器量などないのは、本人がいちばん知っているだろう。
余方の日本はかつての大平正芳首相のようにムニャムニャ言っている方がいい。
竹下登首相のように言語明瞭意味不明がいいのだ。
余方が旗色を鮮明にしては踊り手になってしまう。
島国日本は等距離外交が何よりの策だと思う。
以上は私の耳学問による仮説である。