独裁者の行き着く先きは当然のごとく無惨である。
ヒトラー、ムソリー二、チャウシェスク、フセイン、カダフィ、独裁者は死の恐怖に震えそして逃げ回り、最後は味方だった者によって殺される。
昨日部下だった者は今日刃を向け、銃口を突きつけ引き金を引く。
独裁者は引きずり出され、逆さに吊るされ民衆の投石によって殺される。
先週末「独裁者と小さな孫」という映画を見た。今年に入って二度目である。
2014シカゴ国際映画祭最優秀作品賞他多数受賞した作品である。
「カンダハール」という名作を生んだ監督モフセン・マフマルバフ監督の最新作だ。
この監督は現在ヨーロッパで亡命生活を続けている。
とある独裁政権に支配される国。ある日クーデターが起こり、老いた独裁者は幼い孫と二人で逃亡をする。
多くの罪なき国民を処刑してきた冷酷な独裁者は変装を繰り返し逃げ回る。
残虐な独裁者も小さな孫から見れば、ただのおじいちゃんなのだ。
二人は衝撃的な結末に向ってひたすら逃げる。世界の映画祭で絶賛されたひとつの寓話である。
純粋でかわいい少年の目は忘れがたき美しさである。
独裁者が孫を守る姿は、どこにでもいるおじいちゃんと孫なのだ。
一人を殺せば殺人犯だが、百万人を殺せば英雄だともいう。
トランプ大統領がシリア爆撃の命令を出した日、反トランプの急先鋒だったCNNはトランプさんあなたは今日アメリカの大統領になったと支持を表明した。
一本100円でこの映画を借りて見ることができる。独裁者の末路に学ぶことは多い。
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