人間は疑い深い。特に商人(あきんど)の方、お店のご主人は疑い深い。
おーい番頭さん、丁稚さんにちょいと大切なものを◯△さんにお届けしてほしいんだ。
何しろ大切なものだからな、例えばお中元や御歳暮、結婚祝いや快気祝、御礼、謝礼、餞別、日本は水引の多い国である。
この大事なものをむかしは丁稚さんがお届けした。
そんなこたぁないと思うが、人間ていう生き物には、どんなのが入ってるか見てみようなどとふと出来心というのがある。
そこでちょっとやそっとではほどけない結び方を考えた。
水引の代表的なものとして、淡路(鮑)結び、本結び、もろわな結び(蝶結び)などがある。
淡路結びは、結びきりといい一回だけの御祝、例えば結婚式や快気祝いに使い、何回も有っていい御祝。お中元・お歳暮などは、もろわな結びを使用するとも言われる。
大事なものを結ぶのだから簡単にほどける結び方ではいけない。
一度結べば水引に型が付き、ほどいて結んでもうまく結べない。
どこを引っ張ってもほどけないのが淡路結びの水引という。
金色は京都を象徴し、銀色は銀座を象徴する色といわれている。
昨日後輩が三度目の結婚をすると言って数葉の写真と、初めて結婚するお相手のプロフィールを持って来た。ランチをしながらつくづく写真を見る。
ANAの元CA、ANA一、二を争う美人?現在無農薬野菜を使った料理家であり、著作多数。なんと二人の新居は私の仕事場の目と鼻の先のマンションだ。
流通系最大手の広告代理店に勤める男51才である。前妻との間に息子二人。
デレデレ、デレデレしているから、四度目にならないように気をつけろよと、このバカ、アホと言った。それにしてもどうしてこんなキャリアと変人の男と結ばれたのか、女性とは分からない。ほどけないように固く結ばれてほしいなどとは全く思っていない。
新婦は料理研究家。その世界ではすでに有名である。
毎日玄米を食べさせられているせいか、男は肉とパスタをペロリと食べた。
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