十五歳前後の少年少女は大人への入り口の年代の中で最も重要である。
少年は学業を伸ばす才はあるか、スポーツの才があるか、あるいは文化文芸の才があるか、あるいは不良の才があるか、それがクッキリとする。
少女はすでに初潮を迎えて体は大人である、子が産めるのだ。
親は少しの変化も見落としてはならない。
また、さまざまなサインを見落としてはならない。少年少女は悩んでいるからだ。
そんな日本の少年少女の満足度は、調査対象国47ヶ国の中で下から6番目である。
経済協力開発機構(OECD)の調査による。
大人は金、金、金ばかりの世の中である。
500円の寄付を出すにもシブイのが大人社会だ。
私はなんとかして日本の寄付文化を変えたいと思っているのだが、大海に小石を放るような仕業に過ぎない。だがやると決めたらやる。せめて波紋位は残したい。
人のために善行を尽くす人のいなくなった世の中で、広島市にすばらしいおばあちゃんがいる事を以前書いた(NHKのドキュメンタリー番組で見た)。
昨日東京新聞朝刊のコラムにこの人の記事があった。
3月に吉川英治文化賞の受賞が決定したとあった。
35年間、非行少年たちに食事を提供しつづけた、中本忠子(ちかこ)さん(83)である。
温かい夕食を求めて今日も子どもたちが集まる。
多くが家庭に問題を抱え、家でご飯を食べれない「お腹いっぱいなら悪さはせんよ」と中本さんは言う。
35年間毎日、広島市の自宅アパ―トで食べさせ、100人以上面倒を見てきた。
始まりは保護司として非行少年たちと接していた。
寄付にケチンボな世の中も見捨てたものではない。
今ではNPO法人化して、食費は寄付で賄っている。
現在は自宅近くに部屋を借り食事を振る舞う。非行少年は「ばっちゃん」と呼ぶ。
親にはウソをつくが、ばっちゃんには無理だと言う。
改めて後藤新平の言葉を思い出す。
人生において「金を残した者は下、仕事を残した者は中、人を残した者は上」。
私の亡き母もばっちゃんみたいにしてくれていた。
私が連れて来る、家に問題を抱えた友だちをいつも笑顔で迎えてくれて、温かいご飯を出してくれた。
昨日横浜アリーナで七時~十時四十分までONE OK ROCKのコンサートに行った。
中野裕之監督が四国のロケ先から来てくれた(中野さんがチケットを取ってくれていた)。山藤陽子さん(ライフディレクター)三人で大興奮をした。
家に帰りクールダウンさせるために、映画「永い言い訳」西川美和監督作品を見た。
次に古井由吉さんの新作「ゆらぐ玉の緒」の短編を一話読んだ。
玉の緒とは“死”のことであることを知った。
さすがに小説の名手、近頃の作家では足元にも及ばない。
午前三時半を過ぎてもクールダウンしない。ONE OK ROCKに関しては後日に。
横浜アリーナがぶっ壊れるかと思った。人生はロックンロールなんだ。
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