ページ

2017年10月4日水曜日

「人の心はパラシュート」

「人心難斗」関ヶ原の合戦で敗れた、「石田三成」の遺した言葉である。
人の心ほど難しいものはないという意味だ。
関ヶ原の合戦では小早川秀秋が裏切ったから石田三成たち西軍があっという間に敗れたというのが”伝聞”である。
実際がどうであったか当事者たちがいないので正しいことは不明である。
関ヶ原後、豊臣家を裏切った、加藤清正は変死、福島正則は改易、他の大名たちも悲劇的結末を遂げている。
原始人間が集合体を生んだ時から、ヒエラルキーは生まれた。
運動会の騎馬戦は三人が騎馬役になり、一人が上に乗る。
「もしもしな、なんでウチの子が馬で、あのウチの子が大将なんですか、いや~、騎馬役の子より軽い体重の子を乗る役にしてるんですよ、と電話にでた学校の先生は汗をふく」
これから運動会の季節、先生たちはこういう電話を何本か受けることになる。
こういう問題は会社組織になるともっと露骨に進展して、仲良かった先輩後輩の間はズタズタとなり、恩儀と信儀でつながっていた関係は、ブツブツと切り離れる。
そこで使われる言葉が、あのヤローが小早川秀秋だったんだと裏切り者の名が挙がる。
人から大事な金を借りて返さずダマシ打ちにする人間を、悪い野郎は都鳥(みやこどり)という。
森の石松から金を借りて返さずに、石松を斬り殺してしまった。世の中には小早川秀秋的人間と都鳥吉兵衛的人間がウヨウヨいる。
それらは等しく人の心を持っている。
もし人の心に色がつけられることができたら、あいつは悪いからとか、灰色だからとか、無色だからと判別できるのだが、残念ながら推測を持って接し合うしかない。
人の心はパラシュート、開いてみないと分からない。
人間とは実に厄介な生き物である。

2017年10月3日火曜日

「欲望という名の列車」

♪~惚れてふられて泣かせて消えた…。
森進一が唄った一節だ。
又、あんた泣いてんのねだから言ったじゃないの…。
故松山恵子の一節。♪~あなた残した悪いクセ夜中に電話かけるクセ…。
中条きよしの一節。♪~わたしバカよねおバカさんよねうしろ指うしろ指さされても。
誰だか忘れた。日本史上三大悪女といわれて来たのが、日野富子、北条政子、淀君。(春日局という説がある)
小池百合子という四大悪女が誕生した。
その名を後世に遺すだろう(ロクな死に方はしない)
惚れてふられた政治家たち、まずは小沢一郎かな、あんた泣いてんのねとなった政治家若狭勝&細野豪志(役不足だった)
あなた残した悪いクセ…と思われる政治家は細川護煕&小泉純一郎(夜中より朝方かも)かな。
わたしバカよね、おバカさんよねと口びるを噛むのは前原誠司追加で、♪~おひまなら来てよねわたし淋しいの、一週間に十日来い…。
と五月みどり的なのが石破茂(案外ニヤニヤしてる)
更に♪~京都にいるときゃしのぶと呼ばれたわぁと小林旭風にむかし話を吹き込む相手は、二階俊博(BARの止まり木には危なくて座れない)
それよりも♪~親の血をひく兄弟よりも固い契りの義兄弟と互いに苦労した保守党時代にかえるかも。
♪~あ~あ~果てしない…クリスタルキングのこのフレーズの後に野望、野心、復讐、欲望を加えると小池百合子の“希望”という列車の主題歌が生まれ、一杯も二杯も食わされた政治家の面々が見えて来る。
列車の定員数はあらかじめ決まっており選別された人間は振り落とされる。
エリア・カザンの名作「欲望という名の列車」に最後に乗っているのは誰か(?)次は橋下徹あたりに秋波を送っている。
♪~汽車の窓からハンカチ振れば…。
なぁんて調子で。
♪~何がなんだかさっぱりわからず、わてほんまにようわからんわ…。
笠置シヅ子まで頭に浮かぶではないか。

2017年9月29日金曜日

「天国にて」

気がつけば日本海…と唄ったのは森晶子であった。
気がつけば二日間熱発、寒気、吐き気、脂汗、腹痛、腰痛(激化)で家から出れなかった。
朝の打ち合わせをキャンセルしてもらい、夜の会食を先のばしにしてもらった。
前日やけにクーラーの効いたホテルの一室で朝まで原稿用紙に向き合っていたせいかも知れない。
大事な取り引き先きの社長さんと会食している間ふだん大好きな食べ物が食べれなかった。
体中がブルブルして来たのでこりゃヤバイ、時計を見ると午後九時四十一分0八秒であった。
社長さんは誠実と誠意が洋服を着ているような人格者である。
かれこれ四十年近い仲である。
美大を出たがグラフィックデザインの道へ進んだ。
三時間近く、「天国」の個室で語り合い、相談事をした。
「天国」とは地獄の反対ではなく、ギンザの老舗天ぷら屋さん「てんくに」のことである。
心が清く美しい人と話すと時が経つのを忘れる。
数百人近いクリエイターの社員を動かす人なのだが、決して誇らず自慢せず謙虚である。
そんな人と会っていたから私の雑言は静かに封じられた。
美術談議に映画談議、人物談議、会社経営について話した。
松茸の土瓶蒸しがカラダをいやしてくれた。
今年初であった。
お店を出てごあいさつをし、ギンザグランドホテルに向った。
目的はポンタク(白タク)である。
体がアツアツのブルブルなので、白タクで帰ることにした。
グランドホテルの側に彼等はいる。
私の姿を見ると、四人でしゃべっていた中の男がホイ、キタ、ダンナーみたいに駆けて来て、トヨタのレクサスの扉を開けた。久し振りですねと言った。
浅草のジーパン屋行きましたと言うから、未だ行ってないと言った。
この運転手さんはいつもいいジーンズをはいている。
かなりおつかれ気味でと言うから、風邪を引いたかも知れないと言った。
そんじゃ急ぎましょうてんで、レクサスをグイグイ飛ばす、確か3400ccか3600ccと言った。
スペシャルレクサスにはテレビもあるし、CDも聞ける、ないのは事故を起こしてオジャンになった時に保険がついていないことだ。
円広志(まどかひろし)の♪~飛んで飛んでの歌じゃないが思い切り速く家に帰れた。
「天国」で食事をして地獄に落ちずに済んだ。
車から降りて公園の中を歩いて家に近づくと、鈴虫たちが大合唱をしていた。そして気がつけば二日間となった。
メディアは小池百合子の大合唱が始まっていた。
(文中敬称略)



2017年9月28日木曜日

「政変第一章」

どんぐりころころどんぐりこ、小池にはまってさあ大変。
一夜にして政界は小池百合子によって、どんちゃん騒ぎとなってしまった。
「着眼大局、着手小局」は戦さの基本。
まず大きな絵図を描いて、次に隅々にある小さなことに手を打って行く。
青臭い理屈や理想論ばかりを、やっている民進党を、まるごと手にする方法を考えに考え抜いていたのだろう。
これ以上やりたくない都知事にオサラバし(?)すってんてんだった”失望”の党を正に希望の党にした。
民進党の軍資金と組織力もいただく。
まいにち国会法を読んで法の抜け道を考えた。
権力と添寝する女性と言われて来た。
小沢×細川×小泉から権力奪取の方法を学んで来た。
戦国時代ならこんなことは当たり前であり、父と子が殺し合い、兄と弟が殺し合い、母は我が子を殺した。
血で血を洗うのが権力争いだ。
勉強ばかりしていた民進党の人間には思いもよらぬ政変に、もはや反対論を言う人間は、嫌なら出て行って落選すればと言われる。
前原誠司にしてはよく大勝負にかけた。
これも安倍晋三政権には、これ以上やりたい放題をさせないという気持ちがあったのだろう。
あわよくば内閣総理大臣を狙っているのは間違いない。
さあ、どうするどうする、日本国中に希望の党と描かれた線の旗差し物がこれでもかと動きまわる。
大義なき解散をしたツケがどっと出た。
片や大義なんてあとからついて来るとばかりに、自民党のお株を奪ってしまった。
政治評論家、政治アナリスト、政治部記者、弁護士いつも出てくるメンバーも、”ビックリしたなあもう”という顔であった。
はり政界は一寸先は闇である。
私が応援する人に、油断大敵、地域一人ひとりの方々に誠意を持って接するのが、何よりの策である
敵方を寄せ集めと声高に言うと反感がかえって来る。
政策を語る堂々たる姿がなによりの武器である。
政界はこれから、まだまだ第二章、第三章へと続く。
(文中敬称略)




「ウルセイ、バカヤロー」


すでにユーチューブに小池百合子の映像がでている。
つまりずっと前から10月22日の解散を読んでいた。
"希望"は自からの希望塾からであると同時に、公明党のポスターのキャッチfレーズで、”希望”は語られて来たので、公明党を封じている。
原発反対で小泉、細川を取り込み、自民党の小泉進次郎の口先を封じた。
首相は公明党の山口さんがいいんでは、なんて秋波を送り、動きを止める。
アホ、バカ、マヌケの田崎史郎とか伊藤淳夫とか東国原とか北川とか片山というテレビ出たがりの、ヒマなヒトたちは、小池百合子の動きについていけない。
我が町茅ヶ崎がある神奈川県の議員とかがエイエイオー!なんてやっている。
恥を知れといいたい。
はぐれ鳥がいたり、とんずら。ふける鳥。
選挙で勝ち目のない人ばかり揃ってエイエイオー。
小池にとってはほぼ眼中にない連中。
一度笑ってずっと泣く連中だ。
私はこんなバカ男たちをみて悲しくなってしまった。
裏切り、寝返り、とんずらは世の常というが、この男たちに、日本を守る。ことはできない。
男から恥を取ったら、ただのフニャ”魔羅”でしかない。
かつての武士なら人を裏切り、仲間を裏切ったら、腹を斬り、一家一族は滅亡するしかない。
「阿部一族」のように。
小池は小泉を顧問にし、同様に細川もそうして恩を返し老人の花道を用意するだろう。
自民、民進、公民、維新、共産、自由、社民というマンネリズムの政党は、すでに流れているユーチュブの映像に、情報で完敗していることに、あ然としているだろう。
今年の二月から作戦を練っていたといった。
マル秘で動いていたのだ。
ひょっとすると20〜30議席を取るやも知れない。
民進党は解党するしかないだろう、70議席以下になったら。
そういえば森友学園の籠池夫婦はいつまで勾留されているのだろうか。
日本国は愚かなリーダーのために、ウソ八百、ウソつき放し、自己保身の国になってしまった。
口をへの字に曲げて訳のわからないことを言った。
麻生太郎なんて一文の価値もない。
10月22日(日)スッタモンダの結果はでる。
民進+小池その他イロイロが成立してるやも知れない。
小池は希望(エスペランサ)という実に日本人好きの言葉を生んだ。
失うもののない女性ほど恐いものはない。
メチャクチャバカバカしい選挙が日本の選挙を変えたことは間違いない。
地味に、地域のために尽くす。
こういうひとを選ばねばならない。
希望の兄弟分は、失望、絶望である。
何!ビートたけしが純愛小説を書いただと、毒をなくしたビートたけしは、ただのマルチな芸人でしかない。
分をわきまえろ。
この男もどんどんフツーのお金亡者になっている。
ウルセイ、コノヤロー、バカヤロー!たけしの近ごろの映画はこればかり。
(文中敬称略)

2017年9月26日火曜日

「ある対談」

週刊現代今週号にユニクロの柳井正氏とソフトバンクの孫正義氏との対談が載っていた。
少し興味があるのでキオスクで買って読んだ。
二人共個人資産額において日本の中で群を抜く。
私は別に二人の信奉者ではない。
対談の中で気づいたのは、安い労働力を使って安い物を売っている柳井正氏はファッションの未来とか、Tシャツの未来論位しか語れない。
話のスケールが小さくてつまんなかった。
一方孫正義氏は人間社会がコンピューターの更なる進化によって人間が必要でなくなるようになる、今の100倍か1000倍位(だったと思う)進化をする。
私にはチンプンカンプンなのだが、人間社会から「人間」を引き算すると「社会」だけになってしまうみたいにスケールが大きい未来論だった。
柳井正氏はやはり人間のクリエイティビティはどんなコンピューター社会になっても必要不可欠みたいに語っていたが、孫正義氏は進化したコンピューター社会において人間のクリエイティブは必要ではなくなり人工知能がその変わりをする人ので考える必要はない。
頭の中がTシャツの人と、自分が死んだ先の社会を予言(多分その通りになるのでは)する人との違いを感じた。
有利子負債10数兆円を抱える大借金大企業は売上げも負債と同じ位ある。
借金も財産の内というが、途方もない頭脳と度胸を持っている。

ちなみに週刊現代今週号のフロントページ特集は“神童”は今どうしてるというものであった。
孫正義氏は神童の中の神童であったようだ。
例えをいうならオギャーと生まれた時に、宇宙は何かを知っているみたいなものだろう。
あの堀江貴文氏も神童と言われ、試験の時は10分位で答案用紙を提出していたとか。
刑務所に行くという問題は考えついていなかった。
又、憲法学者木村草太氏は高校三年の時に、第一次司法試験に合格をした。(橋下×羽鳥という番組で知った)
週刊現代の柳井正氏と孫正義氏の対談は、洋服屋さんの大きいのとアインシュタイン位の差を感じてしまった。
詳細を知りたい人は買って読んでください。

私はコンピューター社会が大嫌いなのだ。

二人が対談したのはユニクロ本社内の5000坪のフロアの中であった。
山口県の小さな洋品店をここまでにしたのは何であったかは、分からない。
神童ではなかったようだ。となると並外れた“銭ゲバ”という事になるのだが。
最近のヒット作はワイヤレスブラ(ビューティーライト)であった。
かなり残酷な対話であった。

私は新進気鋭憲法学者木村草太氏の大ファンなのである。

2017年9月25日月曜日

「ガキとカキ」

ガキの頃気に入らないガキ同士がこう言い合った。
「バーカバーカ、チンドン屋、おまえのかぁ~さんデベソあっかんべぇ。」
これを聞いていた、おまえのかぁ~さんと言われたおばさんが出て来て、何言ってんの、あたしはデベソなんかじゃないわ!ガキたちはヤベェ~と言って散り散りとなった。
ちょっと待てガキたちと怒って出て来たのは、チンドン屋を営業している、おじさん、おばさん、お兄さんお姉さん、ビラを配る役の女の子。
ガキの頭をゲンコツでガツンとやった。
チンドン屋をバカにすんじゃないと言って。
二階の窓からヤーイヤーイザマーミロというのが、ガキにいじめられていたお金持ちのボンボンだ。
出て来いよとガキからパチンコでビー玉を飛ばされそれがオデコに当たり、ギャーギャー泣き出して親にいいつける。
お金持ちの家には用心棒みたいな使用人がいて、コリャーボンボンにパチンコを飛ばしたのは誰だと竹刀を持って出て来る。

ガキの頃を思い出すと、アメリカのトランプと北朝鮮の金正恩の言い合いを重ねてしまう。

ボンボンはある国のリーダーであり、使用人はその側近たちという事になる。
昨夜BS TBS九時~十一時、今度の解散について外国人記者や憲法学者、街角インタビュー、外国人インタビューもあった。
共同通信の最新世論調査がでた。
選挙に反対64.3%賛成が23.7%。殆どが今なんでやるのか分からない。
一人の学者は、自分勝手の“さもしい解散”と厳しい意見。
比例区の投票先自民27%、民主8%、新党6.2%、無党派層は42.2%。
与野党伯仲が望ましいが49.3%、与野勝利が32.4%。
思いもよらずこの選挙は首相の解散権が争点となってしまった。
シマッタと思っているのはさて誰か。
森友、加計問題の説明不足78.8%で説明十分は13.8%。
そこにニュースが入り、自民党麻生派の現職副大臣がなんと若狭新党(小池新党(?))へ。
蚊の泣くような声で震えるように話す、ウルトラライトの“日本のこころ”代表が、私たちも小池百合子と共にと会談。

10月22日は私の大切な仕事仲間の結婚式があるおめでたい日。ガタガタしないでほしい。

ガキの頃を思い出し、カキフライをビールと共に食した。

2017年9月22日金曜日

「公務員の話」

新聞社というのが今以上に社会的地位を持ち、各新聞社がそれぞれ個性を発揮していた頃、各社を評してこう表現された。
朝日インテリ、読売ジャイアンツ、毎日ノンポリ、産経右翼。朝日新聞の人間は、今でも朝日以外はダメ新聞だと思っている。
確かに名記者を輩出し、政治部と司法に強い朝日と言われた、私が憧れた記者がいた。(深代惇郎)
社会部が強く、取材力も強く、ヤクザにも強いのが読売であった。(特に大阪読売には黒田清軍団がいた)
私が最も好きだった記者もいた。(本田靖春)
毎日には国際部にカリスマ記者がいた。(大森実)
作家司馬遼太郎が産経にいたのは何故だろうか。
朝日は今だに創業家と社内抗争をしている。
そのため取材力は劣化している。
読売は正力松太郎という国家権力を動かしていた人間が生み、販売の神様が日本一の部数にした。
現在のボスは政界をも動かす大ボスである。
”ペンは銃よりも強い”という自負がかつての物書き(文士とも言った)や記者魂であった。
現在私の愛読紙の第一は東京新聞である。
友人に一人の記者さんを紹介され、親しくさせていただき、その人柄と取材姿勢に心打たれた。
九月十九日(火)東京新聞朝刊「総合」全ページに、「言わねばならないことを100回目」山田洋次監督の話がとてもいい話なので原文のママ一部書く。
「男はつらいよ」シリーズ。確か二十六作か二十七作だったと思います。
妹のさくらが旅先の寅さんを心配して「おにいちゃん、今ごろ、どうしてるんだろ」「旅先で病気にでもなってたら、心配だわ。健康保険にも入っていないし」というせりふがありました。
その映画が封切られて、しばらくたって厚生省(現、厚生労働省)の某課長さんという人から僕の家に手紙が来たのです
こんな内容でした。
「今回の寅さんも大変おもしろく見ましたが、さくらさんが『お兄ちゃんは健康保険に入っていない』と言っておられることに、一言申し上げたい。われわれ、国民皆保険を目指すものてしては、寅さんにも、ぜひ入っていただきたい。住所不定でも、さくらさんの住所にすれば入れます。」
僕は偉い公務員がいるんだな、この人は国家公務員の鑑だな、とひどく感心したものです。
このシリーズは2013年12月13日から始まった。
これほど息の長いシリーズを全ページ使っている新聞社はあるだろうか。
地域の人ひとり一人に何か困っていることはありませんかと接するのが、公務員、その代表者が政治家である。
政権の私物化は決して許されない。
新聞記者を目指す若者に、おススメの一冊がある。
「たかが朝日、されど朝日」
(文中敬称略)

2017年9月21日木曜日

「ウヤムヤの人」

戦国の世は勿論、大化の改新以来戦さに裏切り、とんずら、両てんびんはつきものである。
少なからず言葉を交わしたり、食を共にした人が、沈むかもしれねえからと船を捨ててとんずら(逃げ出す)した。
政治家として未熟なのである。
又打算的なのである。
口角泡を飛ばし自分こそが正しいと思う野心家には、自分以外はバカにしか見えない。
あっちにふらふら、こっちにふらふらして八方美人の目立ち屋には自分という軸がない。
これもっと安くして、もっと、もっと、と言う役目であった女性に主義主張はない。
すでにはぐれ鳥になってしまった人、政治家にしてはフレッシュすぎる人に清濁合せ持つことはできない。
われ先にと党を飛び出し、仲間を裏切り、支持者を捨てた人間に未来はない。
何を語っても言い訳でしかない。
自分の党がピンチの時こそ義を貫く。
耐えて戦う。
どうしても主義主張が合わず、出たい時は、平らな時に自論を堂々と展開し、それでは皆さんさようなら。とすべきなのだ。
悪魔(小沢一郎)とだって手を組むと言って自民党を守った野中広務(当時幹事長)の凄みを出し、党を割って出た人間を現在幹事長にしたり、重要閣僚にすることが青臭い政党にはできない。
相手の嫌がることをするのが戦いなのだ。元検事若狭勝が何ができるか、何もできない。
本人が当選しない(?)でやっぱり小池百合子頼みだが、絶対に勝てるという見込みがない以上、ウヤムヤ、ムニャムニャで逃げてしまうだろう。
もともとがウヤムヤなのだから。
私はある人をいつか国のリーダーにと思っているのだが。
決戦の日は数年先だろうと思う。
世界一の借金国を救うには経済通が必要である。
上杉鷹山とか二宮金次郎とか、保科正之(名君No.1)みたいな人間が出なければならない。
何とかの一つおぼえのように、圧力、圧力、圧力と、叫び続ける姿に暗然とする。
東京駅のキオスクでKIRIN氷結ロング缶と、”うずらの薫製”一袋を買った四十代の女性。
レジが混んで胸章に「シン」と書いてある男性と、「ヨー」と書いてある女性は、ハーイドーゾ、ツギノカタァとやっていたのだが、女性は乗りたい列車が出てしまうのか、列を乱してスイマセン急いでるのでとレジに向かったが、ミナサンチャントナランデマスカライケマセンと言われてクシュンとなってしまった。
抜け駆けは恥をかくのである。私もむかし経験した。(文中敬称略)

2017年9月20日水曜日

「遠い思い出の十条」


はじめに断っておくが私は決して北朝鮮の味方でも支持者でもない。
が長い人生の中で北朝鮮高校ほど思い出深い学校はない。
東京池袋十条といえば、チョーコウ(北朝鮮高校)であった。
白く鋭い三菱のような校章の学生と出会ったフツーの日本人高校生は、そっと身を隠すか、道を空けるか、下を向いて通り過ぎるのを待った。
もし目と目が合ったりしたら、いきなりチョーパン(頭突き)を喰らう。少し根性を出して殴り合いになると、次から次に朝鮮高校生が現れてボッコボコにする。
五人、十人、二十人、三十人、四十人と集まって来る。
ならばと日本人学生も応戦し集団暴行事件となり相手を一人、二人傷つけると、その高校は百人、二百人の朝鮮高校生に囲まれる。
生徒たちは学校が用意したバスで下校したり、警察が守って下校させた。学校全部を囲まれた事件もある。
私の高校時代は朝鮮高校との戦いの歴史でもあった。
それなりに名を知られていた私を朝鮮高校たちは知っているから、私に対していきなり喧嘩は売って来ない。
やるならリーダーと一対一で勝負する。
その結果は一日にして東京中の高校に知れ渡る。
五分五分だったとか、六分四分だったとか、ハンペンにしたとか(ハンペンとはヘナヘナの意)負けたとなるともうお互いにリーダーの座に居られない。
必死に戦う。
目はブチ切れ、鼻骨は折れ、肋骨はバキバキとなり、両手の指は折れて曲がる。
朝鮮高校のリーダー(番長)となると空手の達人である。
ギャラリーがたくさんいる中の戦いは、人間をハイの状態にして痛みは感じない。もうこれ以上は死んでしまうとお互いに思った時、日朝関係に友情が芽生える。
肩を組み合いグラグラになった歯を出して笑い合う。
こうなるといろいろモメていた高校同士が敵対関係でなくなる。
何故か学校の先生がよくやったと言い、警察はホメてくれる。
一度戦って認め合った相手とは最良の友となり、オムライスやカレーライスを一緒に食べ合うことになる。
相当にモメている事も次々と話がつく。
広島に原爆を落としたアメリカの大統領が国連の演説で、オマエラ、チョーセンゴトキガ、カクオモツナンテ、ヒャクネンハヤイと言っても説得力はない。
完全に破壊してやると言ったのが本音だろう。
世界のリーダーなら北朝鮮に行って一対一で勝負したら局面は変わるだろう。
大国のエゴは自分たちの核保有を許す。
北朝鮮は、いわば山口組九州進攻作戦の鉄砲玉、夜桜銀次みたいなものである。
勿論バックには中国組とロシア組がついている。
日本組の組長が、どれほど根性者かを見せるには、格好の状況となっている。
相手は死を恐れている。
その命の保証をしに行けば、もう誰からも大親分と言われる。
小泉純一郎は相当の根性者だったという事になる。
ブルッていては”拉致”はあかない。
二人の太郎、麻生太郎、河野太郎に根性は期待できない。
口だけ達者者だからだ。
昨夜ニュースを見ていて遠い昔の痛い日々を思い出した。
政府専用機にお手てつないだ安倍晋三総理夫妻が消えて行った。
喧嘩を治めるためのタブーは、脅しと圧力だ。素手で近ずくしかない。
一番物を言うのは、気合と気迫だ。
北朝鮮の高校にはいい奴がたくさんいた。この事実は書いておきたい。
(文中敬称略)