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2013年1月10日木曜日

「ある役者」




人間の体には入り口と出口がある。
そこは最も不潔な部分といわれる。
入り口は「口」、出口は「お尻の穴」である事は万人が認める。
出口の話はここでしない。

人間はどうして接吻や口づけやKISSを平気で行うのであろう。
餃子と麻婆豆腐を食べた男女、焼き肉とキムチを食べた男女、どじょうと山ほどのネギを食べた男女、パスタと鹿のホホ肉を食べた男女、サバの塩焼きとおでんを食べた男女、刺身と生ガキを食べた男女、そんな男女が店を出て抱き合いKISSをする(中にはガムとかフリスクを携帯、モンダミンで誤摩化す男女もいる)。

人間の「口」は愛が接する入り口でもあり、美しい歌声を発したりするが、放言、暴言、失言、虚言の出口でもある。

ある高名な役者が知り合いの医師から顕微鏡で口内の病原菌を見せられた。
共演した女優は必ずモノにして来たと豪語していたその役者は、それ以来女性とKISSをしなくなったという(今90歳近い、息子が人気俳優だ)。
少々イメージする作品が頭に浮かび、男女のKISSシーンばかりが出る、“ニューシネマパラダイス”を見ていてふと年老いた名優の話を思い出した。

聖書に確かはじめに言葉があった。そんな事が書いてるのを聞いた事がある。
「口」は災いの元であるから気を付けよう。KISSは目にして。という化粧品のCMがかつてあったがこれからはそうするとしよう。

恋愛をしている男女よ、いちどずーっと相手の「口」を見続けてみよう。
実にシュールなのだ、人間の体とは。

何!今KISSの最中だと、ならば次へ向かいたまえ。

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