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2013年1月24日木曜日

「神でさえも」




復讐は最高の健康法という。

自分を裏切った者、自分を中傷した者、自分の恩を忘れた者、自分のいちばん大切なものを奪った者。
それは友人であったり、親兄弟姉妹だったり、夫婦だったり、先輩だったり、後輩だったり、元上司だったり、元同僚だったり、恋人だったり、隣近所の人間だったりする。

自分の人生を狂わせたのはあいつだ、あいつをめちゃめちゃにしてやりたい。
日々そう思うと人間は歩く早さも早くなり、重い荷物も軽くなり、食欲はモリモリと増し、鍬を持つ手も力が入る。
日々刃物店の前に立ち止まったりする。
頭の中では復讐の相手が泣き叫び土下座して命乞いをする姿が日々浮かぶらしい。



心理学的にも人間の行動学的にも復讐心を持つ事が生きる力になるという。
という事は私の命はいくつあっても足らないし、かつて後ろから思い切り太い木で頭を殴り逃げた奴をどうしても見つけて同じ事をやってやりたい。
そんな思いを持つ人は沢山いるはずだ。

夜になると一つ一つ思い出しあの時ゴメンヨとお詫びをし、あの時の事は絶対忘れないぞと一つ一つ思い出してずっと「体術のひとつ」を磨いている。
両手両拳の動きだけで一発で相手を仕留められる。
忍者や山伏や修験者が使っていた術だ。私の健康法である。

人生は殺るか殺られるかだ。のんべんだらりと生きていると思いもよらぬ復讐を受けてしまう。どんな人間も誰かに嫌われている、また、嫌っている。神でさえも、仏様でさえも。ただ一つ絶対に復讐心を持ってはいけない相手がいる、それは大自然だ。




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