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2013年2月5日火曜日

「最も酷い目」




開局55周年記念ドラマ「最も遠い銀河」
「最高のミステリー完結!東京〜小樽〜ソウル未解決殺人の女!!余命六ヶ月の刑事最後の事件…5枚のコインが招く復讐の殺意!?衝撃の結末」
白川道原作以下登場する役者名、長い前置きが新聞の小さな番宣の中にギッシリ、てんこ盛りで書いてありました。

余程自信がないのか、余程不安だらけなのか、テレビ朝日の担当プロデューサーが同じ系列の朝日新聞に恥を忍んで入れさせたのだろう(赤い色までついていた)

白川道原作、かつて「天国への階段」という上下巻を読んで酷い目に遭った。
レッドツッペリンの大ヒット曲、“天国への階段”からパクった題名だが、その曲が好きだったので読み始めたが死ぬ程つまんなかった。頭に来て即処分した。

週末八重洲中央口から東海道線に乗るために改札口からホームに向かうと円柱に「最も遠い銀河」のポスターがグルグル巻かれて貼ってあった。

23日(日)家族がみんなインフルエンザにかかり、八日間預かっていた大切な二歳の孫を帰しホッとしてしまい、何気なくテレビ朝日にしてしまった。
予想通りというか期待通りというか出だしから酷い。
こうなりゃどれ程酷いか後世の為に見ておこうと腹を決めて見続けた。

どうしたらこんなつまんないサスペンス?になるかを実験している様だ。
途中少し逃げたが、実験は途中でやめたらマズいと思い再び見続けた。

 9時からCM混じりで1125分位まで、もうこれはこの世の物かと思う程酷いシナリオであり、撮影が下手であり、演出は全くヤル気なく、役者は皆投げやりであり、音楽はすっかりミスマッチ、最後の詰めに至っては、末期がんでICUに入って死の直前の男(刑事)が酸素マスクを外し犯人?の男と二人っきりで延々と話し続ける始末だ。

こうなるだろうと途中から今売り出し中の26歳の若者“古市憲寿”の代表作「絶望の国の幸福な若者たち」を読み始める。


左目で面白い本を、右目で酷いドラマを読み続け、見続けた。
両方足すとこんな気分であった。
絶望の国の不幸なテレビマンたち、開局55周年を記念して、どうしてこうなったの教えてチョーダイと、監督和泉聖治のタイトルに投げつけました。返せ!貴重な時間を!きっといろんなドラマが裏にあったのでしょう。ハチャメチャなドラマが。

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