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2016年4月25日月曜日

「残念と無念」







「一票の価値」をつくづく思い知らされたのは四月二十二日の朝であった。
私たちの広告業界には東京コピーライターズクラブ(通称TCC)というのがあり、一年に一回新人賞が選ばれる。
投票によって選ばれた審査員が第一次選考をはじめとして公明正大に選ぶ。

コピーライターを目指す者はこのTCCの新人賞を目指し、見事選ばれたものはTCCの会員となり業界に於いてその地位を得る、それから先は本人の精進次第で先途は洋々する。

毎回審査委員長の意向で新人賞の数は変わる。
30人近い時もあれば10人の時もある。今回は24人であった。
私も一応会員であり、私の所に入社したコピーライターの中から三人新人賞受賞者が出た。現在三人共独立し、大活躍をしている。
準新人賞(かつてはあった)が二人、一人は作家としても活躍中、一人は広告をやめフランスに渡り画家となり活躍している。

残念なのは私たちの会社のOB荻田洋平君だ。
とてもいいコピーを書いて、いままでなら新人賞獲得であったが、その年の審査委員長が今回は10人しか受賞させないと決め、荻田洋平君は11番目であった。
委員長は佐々木宏氏という広告づくりとカラオケにしか興味のないという、つまらない男であった(ソフトバンクのCMとかサントリーのBOSSとかを大ヒットさせている)。
新人を発掘するのが我々大人の仕事なのに狭き門を更に狭くした。

今回一票に泣いたのは、私がクリエイティブディレクションした、高橋知義君だ。
未だ30才ソコソコだが抜群のセンスと才能を持っている。
雑誌「ソトコト」を発刊している木楽舎さんの「孫の力」という隔月刊の雑誌のポスター5点でトライした。PRは筒井真人君、AD+イラストは永易直樹君であった。

四月のはじめに第一次選考を通過し、四月二十一日の最終選考を待った。
で、結果は16票で新人賞、高橋知義君は15票であり残念無念となった。
今回は何故25人でなく24人というキレの悪い数字なのかは分からない。

一昨年何故佐々木宏氏という人間が10人にしたかは分からない。
新人は審査委員長にもてあそばされている気がする。
予め今年は最大何人までと決めて内外に発表しておいた方が、後味が悪くなくスッキリとする。新人が育てば業界全体のためになるはずだ。
ある年は30人、ある年は10人では一生懸命がんばった新人たちがかわいそうだと思う。

四月二十二日朝、結果を知りなぐさめの言葉を失ってしまった。
でも未だ若い、来年リベンジしよう。15票しか集められなかったのも事実だから。
来年は最高新人賞だ!頑張れ荻田洋平君、頑張れ高橋知義君、みなさんこの二人の名をおぼえておいてください。

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