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2019年2月4日月曜日

「やさしくて、むずかしい質問」

昨日今年いただいた年賀状の整理を終えた。美しい文字、達筆な書やステキな絵、ご家族の成長写真や、ご自身の趣味の足跡。日記や新聞記事風のもの、ユーモアのセンス溢れるものから時事風刺的なもの、ガーンと一文字やドーンとヤクザ映画風のもの。皆さんとてもアイデアに満ちている。整理を重ねていくと、 「お元気ですか」という6文字が添書されているのが多いことに気づいた。さて、「お元気ですか。」とやさしく語りかけられると、ふと困った。私の心が元気なのか、体が元気なのか。あるいは私の家族が元気なのか。または会社が元気で、仕事もフトコロも元気なのか。一人ひとりに、電話してもしもし俺は元気だぞと電話するわけにもいかない。私は元気なのか自問自答する。自分に自分で聞いてみる。オマエは元気かと(?)気合と気力は元気で、夢追う魂も元気。誰もやったことのないものを 創造してやるという気持ちは元気だが、フトコロに元気はない。つくりたい映画(絶対カンヌを取れると思うのだが) に出資してくれる人はいない。1日何本も映画を見る元気的なものはある。(私の発想の源だから何でも見る)昨日は「パリ憎しみという名の罠」久々抜群のフランス映画(知人のトランスフォーマー石毛栄典社長が買い付けていた)「ジャコメッティ最後の肖像」これもいい。ジャコメッティは、「セザンヌだけが天才で、ピカソは罪深い男だ。過去の人の真似をしていただけのゴーマンな男だ」と言った。 「トーク・ツー・ハー talk to her」これは以前にも見たが実に寓話的で文学的。純粋な愛とは、献身的な愛の結末は。“彼女に聞いてほしい”という言葉で終わる。植物人間的になってずっとベッドにで眠ったきりの若い娘(豊満で美しい)その娘の介護士の青年は、相方の女性と娘のすべての世話をする。全身を洗ってあげ硬直した体をもみほぐす。当然下の世話をする。娘の体はまばゆいほど美しい。がある日女性介護士が眠ったきりの娘が妊娠していることに気づく。純粋な青年は強制的(相手は眠ったまま)レイプ犯として投獄される。 (果たして青年が犯人か)やがて月日が経った頃、ある人が刑務所に面会に来る。その時青年は娘は無事出産したのか。赤ちゃんは、二人は“元気なのか”と聞く。talk to her。年賀状に書いていただいた、「お元気ですか」に応えるには、あっと驚く作品を世に出して、私の元気を何かで知ってもらうしかない。私の感性はすこぶる元気(?)アイディアも出る。しかし資力がない。元気を出して働いていくしかない。ところで、 あなたは「お元気ですか」食欲、権力欲、金欲、性欲、物欲があれば元気です。


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