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2019年2月19日火曜日

「ラジオの時代だった」

♪きいっといつかは君のことオオ・・・。グッドナイトグッドナイトベイビー・・・。売上枚数100万枚という大記録を持っていた。和製プラターズ「ザ・キングトーンズ」のメインボーカル内田正人さんが82歳で死去したとのニュースを昨日知った。そうか生きていたんだというのが正直な感じだった。小柄だが声はスカイテナーと言われ高かった。黒のサングラスをいつもしていた。バックコーラスとともに歌う、ドウ・ワップスタイルで大ヒットした。まだ82歳だったのかという感じもした。ニュースで独特の声を久々に聴けた。“正人”という名で思い出した。過日♪粉雪舞い散る小樽の街に、あ〜あひとり残したぁ・・・と歌った美声の歌手「三条正人」さんもあの世に逝った。鶴岡政義と東京ロマンチカのリードボーカルでもあった。奥様の香山美子さんと一緒に仕事をしたことがある。 とてもいい人だった。若い頃は演歌大好きだったが、年を重ねる度に、ディスコサウンドやハードロック、ヘビーメタルとか、クラシックを聴くようになった。きっと歳を感じたくないのだろう。演歌歌手の育つ時代でないのが残念だ。いい作詞の演歌も生まれない。きっとインターネットの発達で、人と人、人と風景、都会と故郷がくっついてしまったので、人の温度感とか風景などへの情緒感が消えてしまったのだ。何を歌っているのかよくわからないダンスミュージックが多くなっている。昨夜「ザ・プラターズ」のカセットを探し出し、ラジカセに入れて久々に聴いた。「マイ・プレイ」「煙が目にしみる」「オンリー・ユー」などを聴いていると、ザ・キングトーンズの内田正人さんが目に浮かんだ。♪泣けた泣けたこらえきれずに 泣けたっけ あの娘と別れた悲しさに・・・。春日八郎さんの名曲(作詞/高野公男、作曲/船村徹)「別れの一本杉」もカセットが出てきたので聴いた。♪〜君もおぼえているだろう 別れ口笛別れ船・・・。二人の幸せを祈って旅に出た やさしい兄貴が呼ぶような・・・。♪〜アカシアの花の下で あの娘がそっと涙をふいた 赤いハンカチを・・・。石原裕次郎さんの名曲カセットも宝箱の中にあった。みんないい曲ばかりだ。 CDをセットするより、カセットの方が断然いいなと思った。大きなカセットボタンを押す感触が、さあ〜スタートという気分にしてくれる。♪〜グッドナイトグッドナイトベイビーそうだ私たち世代は、深夜ラジオの世代なのだ。今も耳にこびりついているイントロ、文化放送、文化放送、JOQR(ジェイ・オー・キュー・アール)ハア〜イ、夜更けの音楽ファンの皆さん、こんばんは。オールナイト・ニッポン糸居五郎さんだったのだ。(日本放送)私の知る限り、ヒット曲が一番多いのは、石原裕次郎さん。そして小林旭さんだと思う。日活は絶大な存在だった。「甘栗むいちゃいました」を食べながら、久しぶりにいつものグラスにとっておきのウイスキーを入れた。ザ・キングトーンズ、内田正人さんに合掌。

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