小谷野敦の「男の恋・文学史」の中にこんな一節があるという。
恋愛とはより多く愛した側が敗北する、男女の性的葛藤である。恋愛に後追いは禁物である。統計的に敗北者は男の方が多い筈だ。精神の回復力は断然女性の方が早い。
初めてSEXをした後に何事も無かった様に鼻歌を歌ったり、目玉焼きを作ったり、トーストにジャムを塗ったり出来る。男は犯してしまった事にやがて来る恐怖の運命を感じる。しまったやっぱり止めとけば良かったと唇を噛み舌打ちをするのは断然男の方である。
別れ際にこれであなたとは他人じゃないのね、ウフフなんて言われてホッペにキスでもされたら地獄への一歩となる。
ノエビア化粧品創立者の阿呆息子、助平息子、南天のど飴の社長が別れた彼女の相手に二人が愛し合った行為の証を社長室のパソコンから送り続けてパクられた。
ノエビアの創立者は元自衛隊のパイロット、それ故自社のコマーシャルには必ず飛行機が出る。息子もパイロットになりたかったが夢は叶わずとんだ非行をして墜落してしまった。
人並み以上の美男子を自負していた男は、ナルシスが池に写る自分の美しさに見とれて池に落っこちて死んでしまったのと同じだ。相手の女性も又、人並み以上美しくすっかり自分に見とれてしまったのだろう。淫らな証を見せられた女性の結婚相手の男はとんだ災難だった。知っていれば結婚はしなかった筈だ。ラブホテルを利用する方々は十分ご注意を、私の知人でラブホテルを経営している半分ヤクザな男が言っていた。
この頃のラブホテルはビデオで盗撮していると、ユスリに使う事もあるし、ダビングしてマニアに売れるし、マスコミにも高く売れるんですよとウソぶいていた。
話半分としても気をつけるべしですよ。
気持ちいい夢から覚めたら悪夢だったとなるわけです。恋愛関係の最後の勝者は実はとんでもない奴だったりするんです。
私の好きなキリンビールとサントリーとの恋愛が破談となった。誠にいい事だと留飲が下がった。関西弁と関東弁とは決して同居生活がうまく行かない。
東オトコと京オンナと言ってこの組み合わせはいい、江戸っ子とハンナリは妙に合うのだ。少々経験した月日がある。キリンとサントリーの恋愛に勝者も敗者もいない。ただサントリーは残念無念もう少しで乗っ取れたのにと地団駄は踏んだと思う。
ワレハヨービールモッテコンカイ、ビールダビールダハヨーセンカイなんてやけビールを飲んでいる姿が見えるそれは私だけだろうか、今夜は大好きなシャケ缶グリルをつまみにキリンクラシックラガーをキンキンに冷やして飲む。
ちなみにシャケ缶グリルは、シャケ缶の中の汁を全て出しシャケの上にお気に入りのチーズを乗せる(人好き好きの)それをオーブントースターで少し焼く、チーズに少し焦げ目が付く程度に。これが実に香り高く旨いのだ。ビールに缶詰は、富士山に月見草以上によく似合う。ノザキのコンビーフも捨てがたい。お金がちょいと入ったらカニ缶、入らない時は鯖の水煮とか赤貝が結構泣ける。オイルサーデンとかキャビアはウオッカとかジンに合う。
酒とつまみも恋愛関係の様なのもの、いい取り合わせに巡り合ったら一生のお付き合い勝ち負けはなしだ。こんな事を書いている後の方でおでんのグツグツする音が聞こえて来た、今夜はおでんか大好物長い恋人だ。おでんは美人じゃないところがいい、見た目も性格も味もバラバラだ。ガンモドキなんか大ファンの女子プロゴルファー不動裕里さんみたいで好ましい。味付けはやっぱり関東風、関西風は駄目。私は銀座お多幸派。やす幸派は合わない。
おでんに合うのはやはり茶飯しそれと一夜干しのアジの開きに香の物とお豆腐の赤出しだ。
それとやっぱりキリンクラシックラガーだ。
時間が出来たら南天のど飴の社長の処に差し入れに行ってやるかな、缶詰でも持って。
待てよ確か缶詰は差し入れ出来なかったかな、社長反省しなさいもう決して助平はしませんラブホテルには行きませんと。
1 件のコメント:
男女のこと、とても勉強になります。それにしても、酒の肴に関しては、本当にリアルでお腹が空いてきます。やっぱり麒麟麦酒ですね!!
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