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2010年2月18日木曜日

人間市場 良き敗北市

グッドルーザー、「良き敗北者」という。

潔く敗けるのは勝つより難しい事は歴史が証明している。それは即ち敗け方(部下や人のせいにするのが多い)と敗けた後どうしたかだ。敗けるが勝ちとも言う。

関ヶ原の合戦で敗けた方に味方していた(ふりかも?)島津義弘は敗けを見極め引き上げる前に一気に徳川家康の目前にまで攻め込んだ。家康は一瞬死を覚悟したという、島津の群は負けて恐るべしと名を上げた。徳川十五代将軍皆、シマヅコエーと伝承された。
足利尊氏も大敗し九州に落ち、そこで力を蓄えやがて京に攻め入り楠木正成たちを倒し室町足利幕府をつくった。

又、源頼朝は平清盛(生かしておいたのが大失敗だった)から追放され伊豆の小島に幽閉された。苦節を重ねやがて京に攻め入り平家を滅ぼし鎌倉幕府をつくった。
明治維新を成し遂げたのは全て関ヶ原で敗北した藩であった。薩摩、長州、土佐、肥前が中核であった。豊臣秀吉の恩を忘れ、裏切った福島正則、加藤清正、小早川秀秋たちはやがて家康によって滅亡させられる。一度裏切った者は必ず又、裏切るからと。

この頃の国会議員を見ていると絶望的になる。私はどの政党にも組みしない、どちらかというと無政府主義(アナキズム)である。既成の概念というのが大嫌いなのだ。新しいものを生むには古い伝統に敬意を表しながらも破っていかなければならない。

与謝野馨という代議士が質問に立った。それは質問というより他人の家の話を又聞き、ただそれを本当か嘘かと気色ばんで問い続けた。こんな低俗な行為が許されるなら政治家は家の中で何も話せない、悩みも打ち明けられない、グチもこぼせない事となる。

自民党席から野次が飛んだ、母親を証人喚問しろ!この野次一つで自民党に滅亡があって明日はないと思った。87歳の老婆が気を引き締め家門の意地を守るため兄弟の絆を守るため(無いかもしれないが)証人席に立ち宣誓し、与謝野馨の質問に応える。
お金をくれと言ったのですね子分たちのために、母は応える、小さい頃よくお小遣いをおねだりされましたよ、邦夫にも。幾つになっても親にとって子供は可愛いいし心配なものです。今貴方が言った事は憶えていません、何しろ年寄りですからオホホッすみません、お役に立てずに。と言ったらどうするのか偽証罪で告発するのかと言いたい。これは金額の問題でなく国会の権威の問題なのだ。

与謝野馨は最近よくヤクザ映画を観るともいった。日本国会史上初の言葉だ。よき敗北者になるためにヤクザ映画を観ている場合かと耳を疑った。こんな質問をするために癌と闘って来たのか、脳に転移したのかもしれない。
自民党は未だ敗北という総括ができていない。かつて細川連立政権で大臣をしていた田中秀征がこんな事を言っていた。自民党が野に下がった時二人だけ恐い男を見知った。
一人は宮沢喜一、田中さん自民党のためには良かったんですよ、しっかり勉強し直すと言ったとか。もう一人は小泉純一郎、何度か訪ねて来て田中さん一日でも長くやって下さい、その間しっかり反省し必ず又、政権をとって自民党を変えてみせると。

与謝野馨は与謝野鉄幹、昌子の血筋の男、草葉の陰で泣いているだろう。
例えば私はもう老い先の無い命、若い民主党政権に辞世の句を送りたい。“君国売りたもう事なかれ”と。こう言えば後世に名を残した筈だ。

大島理森、町村信孝、野田毅、加藤紘一、伊吹文明なんでこんな老人たちが気色ばむのか、もっと若い人に道を譲るのが大人の仕事なのだ。老人が目立ってどうするんだ、お前たちが駄目にしたのだろうが。

敗け戦にこそ学ぶ事が多い。又、戦勝気分に高揚していると直ぐに倒れる。歴史は作った者によって滅ぼされると言うから、小沢一郎がつくった民主党は小沢一郎によって滅びるのだ。

1 件のコメント:

sakon さんのコメント...

東本さんは選挙のとき、自分の国のことを決めるんだから必ず行きなさいと優しく言って頂きます。しかし、ここ最近の政治の世界は酷いですね。あの老人たちが去ったあとの日本が本当に心配です。