現代社会に於いて最も恐怖心を与えられるのは見た目が恐い50〜60代のいわゆるシニア世代です。
1996年から延べ四万人を対象に日本人女性の体型を計測してきた「ワコール人間科学研究所」の切ないデータです。
1、バストは下垂れし、脇流れする。
1、アンダーバストの位置が低くなる。
1、ウエストから腰部にかけて太くなる。
1、腰部全体は大きくなる。
1、ヒップ下が小さくなり扁平になる。
1、太腿が細くなる
うわーいやだ。と思ったシニアは逆襲に出ます。
亭主のお小遣いは一ヶ月三万以下にし、後は自分に投資です。姿勢サポートで締め付け軽く、凸凹を隠すのです。
そしてひたすら投資です。エアロビ、スイミング、エステ(各種)ネイル、まつ毛。
次は肩甲骨の周りの筋肉を支える上半身のブレを少なくする「動く姿やわらかシャツ」へ15,000円。
股関節を支え安定させる。お腹を包み込むよう後から前布を高くした設計の「かるやかガードル」11,340円。
背中、お腹、お尻の三点をやさしく支え、姿勢をシャンとさせる「姿勢しゃんとブラキャミ」10,290円。
仙骨をサポートし、綺麗な姿勢を意識させる。太腿裏側と膝下の筋肉サポート「姿勢キレイ6分丈ボトム」5,755円。
脇から背中にかけて段差が付きにくい。幅広の肩ひもでバストをしっかり引き上げる「背中キレイブラ」2,100円。
あるシニア女性がその日買った上半身身に付け用の品々です。合計44,850円。
更にヘアメイクという土台が悪いのにしっかり難題に取りかかり、そして更に下半身への投資となると一ヶ月に大変な出費となるのです。
修繕不能でも修繕したがる女性の心理には全く頭が下がりません。モッタイナイアキラメナサイです。
花よ蝶よの世代は16〜26歳の十年、次の26〜36歳は情緒不安定世代、36〜46歳は悔しい、あの娘より全然若くて美しかったのにの懐古世代(本当は全然違うけど本人は皆そう思う)そして46〜56歳、更に56〜66歳もう諦めるにも諦められない。
オトーフの様にプヨプヨの肌、煮込んだおでんの様な弛んだお尻、ぶるんぶるんする下腹、だらりとしたバスト、大きなブドウの様な乳首、ヂギジョー誰だこんなダカラじゃないカラダにしたのは。その相手はきっと隣で大イビキで寝ているのです。
毛は薄く、カラダから筋肉は逃げ去り、お尻はぺったんこ、ああ、あんなに格好よかったのに。加齢臭は布団に染み込んでいる。こうなれば金に頼るしかない。
私の会社の側はエステ、まつ毛、リンパマッサージ、ネイルサロン、ヒップアップオイルエステ、台湾、中国、韓国、もうそんな名の店だらけ。本当の店は会員制で高級マンションの中でプライバシーをしっかり守っているらしい。
15分、20分、25分、30分とコースが出ている足裏マッサージもある。涙ぐましいのです。
シニア世代よ家に帰ってお金を掛けた物を全部外しお風呂でお化粧もまつげも外して出て来たらどうなるか。
ウワー、ギャー、お化けだーとご主人がバスルームの側で倒れてしまうのです。
人間何事も諦めた方がいいという事があるのです。「花の命は短くて悲しきことのみ多かりき」なのです。
ウワー出て来ました。そのむかしは食べちゃいたい程可愛かったのに。
ちなみに20〜70代まで今何が受けたいか、若しくはお金をかけたいかの答えは圧倒的に「エステ関係」であった。
一回10,000〜30,000円までならOKだそうだ。叱られるのを覚悟でいうと外人のエステティシャンにとってお客さんは「オイルマネー」だそうだ。上客はビッグマネー、中客は中トロ、その下は漬け(マグロのしょうゆ漬け)とか中落ちと呼んでいるところがあるらしい。
これらは日本人でなく中国、台湾、韓国、タイ、インド式アユールヴェーダ系。
日本人のエステティシャンは決してそんな失礼な言い方をしない。ひたすらお客様に尽くすのです。
せっかく行くならよくよく調べて日本人の処へ。
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