♪〜ゴールドフィンガー、金色の靴、金色の冷蔵庫、金色のスカート、金色の洗濯機、金色のスマートフォン、金のパスタ、金のパン、金のハンバーグステーキ、納豆金のつぶ、金の麺、金麦のビール、世の中「金」だらけ。
「金」まみれ、何かにつけて金をつければ売れ筋となっている。
2008年のリーマンショック前の好況期に金色がはやった事がある。
三遊亭金馬などお座敷からの呼び声が多くなったという話は聞いていないが、きっと年末にかけてお座敷が増える筈だ。金太郎飴、金平糖なんかも俄然人気になるやもしれない。
金髪、金の爪、金のアイメークなども勿論はやるだろう。
金のバッグ、金の財布(例え中に金が入ってなくても)、金のシャツに金のネクタイ、金のスラックスに金のスカーフや金のマフラー、金の手袋に金の靴下、金のピアスに金のネックレス。早い話が金箔のプールにドボンと飛び込んで上がってきたら流行の先端となるのだ。
「金色夜叉」などという「尾崎紅葉」の本も売れ始めるかもしれない。
熱海の海岸で貫一に、恋人お宮が金持ちのところに嫁に行くと告げると、貫一は激怒しお宮を突き放す。貫一の足にお宮はすがりつく、貫一は言う、金に目がくらんだかと(正しくはダイヤモンドだと記憶している)。そして貫一は金貸しになって行く。
お宮が嫁いだ先は事業はかばかしくなく没落する。
♪〜熱海の海岸を散歩する、貫一お宮の二人連れ、共に歩むも今日限り、共に語るも今日限りとなり熱海の名所「お宮の松」は生まれた。
あ〜嫌だ嫌だ、金、金、金色の世界なんて。
茅ヶ崎に「鉄砲通り」という名の一直線の道がある。
軍国日本の頃、兵隊が鉄砲担いで行進したらしい。
近所に「兵金山」というのもあるからして藤沢、辻堂、茅ヶ崎近辺は兵隊が集結していたらしい。
その鉄砲通りに夫婦二人で不動産を営んでいる知人がいた。
ある年ポスターを作ろうとなりデザインし、キャッチフレーズをつけた。
「どんなお金持ちのウンコも金色ではない」出来上がりを持って行くと二人は苦笑い、私の顔がゴツイせいか二人はそのまま沈黙してしまった。
まあーいいや一度だけでも貼ってよ、費用はタダでいいからねと言ってその場はサヨウナラ、何日か経った時、自転車でフラリと寄ったら額に入れたポスターは貼ってなく、後向きにしてあった。私を見ると奥さんはカウンター越しに隠れてしまった。
ダンナといえば60歳から始めたサーフィンですっかり金色になっていた。
トホホ、トホホな顔であった。
その後、その夫婦と私の関係がどうなったかは想像にお任せする。
ちなみに中学生の頃「金色夜叉」をキンイロヨルマタと読んだ。
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