スカンクといえば、オナラが臭いと決まっている。
それじゃ“スカンツ”といえばスカートのように見えるパンツの事。
七分丈の“ガウチョパンツ”よりゆったりとデザインされている。
ワイドパンツというのもある。
スカートとガウチョパンツを合わせて“スカーチョ”というのがあるらしい。
昨日中学一年になる孫の服を求めてあるショップに入った。
実はそこで交わしたファッション用語だ。センスないねえと私は言った。
スカンツなんてパンツから漏れているオナラみたいだし、ガウチョなんてドンガバチョみたいだし、スカーチョなんて辛くないカラムーチョみたいではないか。
ファッションがすこぶる低迷しているのはセンスない人が集まって、足が短いヒトを長く見せるにはとか、胴長のヒトを胴短にするにはとか、太腹のヒトを細腹にするにはとか、見た目フェイクするにはどうするかばかりを考えて造語をつくっては売り出す。
安直な言葉だからファッション史にならない。何より女性に敬意を持たなければならない。
すみませんそのスカンツ見せて下さい、そのガウチョパンツも見せて下さい。
やっぱりそのスカーチョをフィッテングさせてください。
なんだかファッションぽくないではないかと思うのだ。
雨が急に強く降り出したので予定時間より長くそのショップに滞在してしまった。
最近ファッションの広告がパッとしないのが残念だ。
三越伊勢丹が本日22日は営業を休みますと貼り紙がしてあった。
いいではないか、さすが三越伊勢丹だと思った。
一年365日営業するなんて止めた方がいい。
他のデパートやショップもきっと追従するだろう。
休めばいいアイデアも出るというもんだ。
いらっしゃいませの作り笑顔も休めばもっといい笑顔になるはずだ。
疲れきった販売員の顔ではモノは売れない。
人間の心理とは不思議なもので、休んだ店には行きたがる。
「ファッションに強い国民になろう」PARCOが提唱した言葉だ。
今では中国人がそれを目指しているのだが、中国語とファッションは水と油のように融け合わない。日本人はかなりファッションに強い国民になっているのだなと思った。
雨の銀座は昨日もチャイナ・シンドロームであった。
ベサメムーチョ、カラムーチョ、ガウチョにスカーチョなのだ。
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