昨日深夜というより午前四時半頃に、赤坂から銀座までタクシーに乗った。
親愛なる友二人と年末の会をした。
午後六時に会ってから、七・八・九・十・十一・十二・一・二・三・四時と話は弾んだ。
三人揃って歩くとかなりキケンな感じとなる。
少年の頃の話、やんちゃなこと、東京のこと、京都のこと、映画談義、やっぱり「仁義なき戦い」はサイコーだったなというと、千葉真一が一等賞、次が金子信雄だなとなった。
友は短編映画の監督をやるぞという、オ~イイネ、やろやろと盛り上がる。
場所を移して次の店に行くと、これがまた映画みたい。
某大手出版社の二人が入って来て大きな声で話し、かつ大きな声で笑う。
小さなカウンターには女性連れで来ていたお客さんが(42-3才位)、ウルサイと三度言う。
で、バーンと一万円札を何枚かポケットから出して叩きつけて、帰ると言って女性と共に帰って他の店に行った。店のママさんがあとで数えると六万円もあった。
出版社二人の大きな笑い声は止まらない。
確かにウルサイ、ダハハハ、ギャハハ、ガハハと笑う、有名なマンガを出している出版社の人であった。カウンターの隅のところに馴染みのお客さん。
一人なのにワイングラスが五つ六つ。グイグイ誰かと飲んでいたようだ。
ボックスにいたのだが私たちのためにカウンターに移動してくれた。
聞けばこの六十代の小柄な人は、未だにバブル全盛期のようなブットイ飲み方をするのだとか、一年間でン億円を飲むらしい。今どきビックリした。
私の親愛なる友とは顔なじみ、で、四人で赤坂へとなった。
ここがかの有名な韓国バー。整形美人がズラズラといた。
みんなピノキオの鼻のようにツンとして高い。
どこぞの親分のカノジョというのから、松嶋菜々子さんソックリに整形している女性を見てクローン人間かと思った。
矢沢永吉を持ち歌にしている人間ザ・ヒットパレードのような友がお酒は一滴も飲まずに口火を切った。ヤンヤ、ヤンヤ、ワンサカ、ワンサカ唄って盛り上げる。
この友は夜の銀座の生き字引みたいで、遊び方の達人なのだ。
私は次の日の朝撮影の仕事が入っていたのだが、この三人の会は特別なので席を立つことはない。
ン億円を飲むという人は、バンバンチップを渡していた。
久々に見たバブリーの怪人であった。
いるんです、未だこういう夜の紳士が(?)。
こうして楽しい夜は過ぎ、じゃ良いお年を、もういくつ寝るとお正月となって行く。
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