福島県新白河駅(新幹線)からクルマで10分くらいのところに、私が大変お世話になっている、東洋羽毛工業株式会社さんの広大な工場がある。工場内には日本に数台しかない、高さ9mもある精毛機がある。 現在国内で売られている羽毛ふとんの殆どは、フランス、ポーランド、ブルガリアなど欧州産の水鳥を使用している。その水鳥から原羽毛が生まれ現地で精毛され、羽毛となり、それを輸入する。そしてその羽毛充填する。が、最高級の羽毛ふとんを生産する、東洋羽毛(株)さんは、新白河の工場において、原産地で精毛された羽毛を、もう一度高度な施設と、熟練の人たちの経験と技術で、徹底的に精毛して、最高級の羽毛を生みだす。我々の目に見えない極小のゴミやシミや汚れを除去する。気の遠くなるような工程を繰り返す。2月14・15・16日まで「桃井かおり」さんがこの工場と隣接する、リゾート・トラスト・ホテル内部での撮影に挑んでくれた。さすがプロ中のプロ、次々と自らのアイデアを出してくれた。監督、撮影、編集は、天才中野裕之さん。天才と大女優とのセッションは緊張感に満ちていた。桃井かおりさんは、現在ロサンゼルスで生活をし、 世界を舞台に活躍している。いい羽毛からしか、いい羽毛ふとんは生まれない。「よく眠った人には、かなわない。」仲畑貴志さんのキャッチフレーズ。 このコンセプトを表現してくれた。ファッション・クリエイターは、 伊藤佐智子さん。ヘアーメイクは稲垣亮弐さん。スチールカメラは、河西宏一さん。「いいスタッフからしか、いいクリエイティブ」は生まれない。
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