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2021年3月28日日曜日

つれづれ雑草「私の花見大会」

ヤァ~イ、ヤァ~イ、ザマーミロ。コレミロ、アレミロ、ソレミロと昨夜は花見三昧だった。それも独り占めだ。コロナ禍が第四波に向っている中でも、日本人は花見にどっと出る。私はゴディバのチョコをチョコッと口にしながら、奈良・吉野山、京都・大覚寺、埼玉・幸手権現堂桜堤。東京・目黒川、北の丸公園、池上本願寺。岩手・北上展勝地。福島・三春滝桜、会津若松鶴ヶ城。石川・金沢城。青森・弘前城と花見する。各地の桜は美的言語となり、無常を語りかけ、儚く、切なく、散り去り花筏となり、桃色の風となる。私の深夜の花見大会は天才・中野裕之監督が八年の歳月をかけて、日本中の自然美を映像作品としたピース・ニッポンで見たのだ。小泉今日子さんと東出昌大さんの解説付という贅沢さだ。ザマーミロ、コロナめなのだ。私の好きな決め言葉の一つに、故萬屋錦之介が演じた「破れ傘刀舟悪人狩り」というドラマの中で言う、てめえら人間じゃねえや! 叩っ斬ってやる!というのがあった。今の世の中は、そんな言葉を放ってブッタ斬ってやりたいことばかりだ。地球規模で悪事千里を走るなのだ。ある賢人は全てを疑えと言っていた。中野さんの作品を見ていて、信じられるのは自然の永遠なる営みだけだと思えてしまう。「明日地球が滅びるとも今日リンゴの木を植える」そんな言葉を書き残した人に会いたかったと思う。マスクをしながらお産をしたという話を聞いた。このまま人類が進化していくと、マスクをしたような赤ちゃんが生まれるかも知れない。不気味なオリンピックの聖火リレーを見ていて、駄ジャレが浮かんだ。聖火死か昨年お世話になっている歯科医の方の独立記念に、2枚のポスターを制作してプレゼントした。一枚のキャッチフレーズは、生か歯科。もう一枚は、歯医者復活戦であった。先生もスタッフも大ヨロコビで、現在もバ~ンと待合室にある。歯医者さんは全国に約6万、コンビニが約4万5千位、むかしは歯医者さんがいちばん儲かると言っていたのだが、今は次々と閉じている。正に2枚のポスターで表現した通りなのだ。自然の美しさ以外は、すべてを疑えなのだ。「ブラック・リスト」という海外ドラマシリーズ(シーズン「7」まで見ると一ヶ月以上かかる)を見ると、何もかも信じられない。すべての事が悪事千里を走るなのだ。コロナウイルスもきっと人為的に作られているのだ。そしてワクチンで大儲けする奴等がいる。今、米中激突となる、あるいは日米韓EU vs 中露北朝鮮の構図となっているが、中国という人海戦術の国には勝てないだろう。物事を100年単位で計画実行する中華思想は、その場その場主義では制することはできない。世界中どの国にも、大なり、小なりチャイナタウンは必ずある。つまり情報の陣地があるのだ。ついこの間まで何も無かった海に、今では飛行場まで埋め立て作られている。もっとも、ブラック・リスト的に見れば、米中は密かに握っているのだろう。あ~嫌だ嫌だ、せっかく中野さんの作品を見てクリーンな気分になっていたのに。佐賀出身の柔道家古賀稔彦さんが53歳で亡くなった。三四郎もタチの悪い癌には勝てなかった。残念無念だ。古賀稔彦さんの一本背負いほど美しい勝ち方は、もう出ないだろう。先日全日本剣道選手権をテレビで見ていたら、な、なんと選手たちは防具の中にマスクをしていた。剣道の一本は気合いの入った掛け声がないと認められないという。昨日は昼から朝まで映画漬け。まずはドキュメンタリー映画「ファッションに教えられて」映画「プラダを着た悪魔」の主人公のモデル、ヴォーグの伝説の編集長アナ・ウィンターのドキュメント。アナは絶対的な存在いわば教皇であったという。決断の達人、名人、超人であった。人間の価値は決断力に出る。「閉鎖病棟」を見る(三度目)。鶴瓶師匠は実にすばらしい演技派だ。河瀬直美監督の「朝が来る」。その演出力と編集力に、改めてその才を認める。河瀬作品の中でいちばんいいと思った。「許された子どもたち」という映画は、監督も出演者もすべて知らなかったが、秀作だった。現在の少年法、少年審判の在り方に対して、問題を提起している。友人殺しの悪ガキも、ヤル気のない審判(少年は裁判でなく審判)のおかげで、無罪放免となり更に悪ガキになって行く。監督は内藤 瑛亮さんだった。注目すべし。みなさん花見は中野作品でしてください。そして外は明るくなりつつある。今日は日曜日だ。もう二本見ることにした。ずっと昔の西部劇の名作「リバティ・バランスを射った男」。ジョン・フォード監督の作品。主演は当然ジョン・ウェインだ。ジェームズ・スチュアートとリー・マーヴィンが共演する。真実と伝説とどちらが大事か、小さな町で新聞記者たちは……。主題歌はバート・バカラック作曲、ジーン・ピットニーが歌って大ヒットした。(映画の中では使われていない)悪役を演じた、リー・マーヴィンはこの映画で大スターへの道を進むこととなる。今の日本に真実はあるや、なしや。もう一本は今村昌平監督作品、カンヌ映画祭の最高賞受賞作「うなぎ」だ。何度も見ているが、好きな作品だ。夜釣り好きの平凡な会社員が、その日いつもより早目に釣りを切り上げ家に帰ると、妻が男とヤッテはいけないことをヤッテいる。男は台所の出刃包丁で男を傷つけ、妻を刺して殺す。殺人犯となり八年で条件付の仮出所して、刑務所で習ったと思う理髪を活かし店を出す。うなぎは刑務所内で育てていたもので、出所の時に持たせてもらったのだ。さて一度血を知った人間は……。すっかり朝が来ていた。(文中敬称略)




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