下呂温泉 |
下呂温泉に行くのだ。
下呂温泉は有馬、草津と並ぶ日本三大名湯の一つ、そこに行くのだ。
最も主たる目的は飛騨高山のカリスマ左官職人挾土秀平氏に会うのと、鳳凰屋台が何年振りかで修理が終わり出るという高山の日本三大美祭を見る事が目的で、後は高山ラーメンの名店「つづみ」でラーメンを食べる事である。
連れは一人、残念な事に二日間の祭の初日は雨また雨であった。
京都で云う「山車」、高山では「屋台」と云う。雨さえ降らなければ何台もの屋台が練り歩く。
海外からも沢山の人々が集まっていた。
無常にも早々と中止、「屋台」はその姿を拝むのみ、しかし高山の街は人、人、人、人そして雨、雨、雨、雨も又風情なりだ。
飛騨牛の丸明 |
二之町 |
昔の街並みを三時間程歩いて、私が選んだ高山ラーメンのNO.1「つづみ」へ、午後一時十五分、やはり二十人以上が並んでいる、仕方なし。
高山ラーメンNO.1のつづみ!一番右端が例のホステス風の子。。。 |
このシンプルなソバが最高に美味しいんです! |
私の前は27歳位のスナックのホステス風の二重つけまつ毛の女性、胸は寄せてあげてる風、何かひたすらメール。 並んで約一時間、次の方は何人ですか、私二人、つけまつ毛一人だったが携帯メールの早打ち。
で結局相席、突然頭から飛び出る様な声で席が空いたから来て、その声はまるで小学生がいきなり27歳のホステスになった様な声。
舌足らずで甲高い。
ハヤクキテヨーデモ、アイセキナノーと、そこへスナックのマスター的33歳位の太った男、ここがこの写真の店なんだぁー。昨日のラーメンとどっちが旨いかな。
ワタチュラーメンと煮たまご、俺はチャーショウメンの大盛り。
ちなみに私と連れは一方がラーメン私がチャーシュウメン。
しばし待っている時、マスター的男がワンタンメンって何、ホステス風、ラーメンとワンタンがイッチョなのよ、じゃ俺ワンタンメン、すいませーん、ラーメンの上にワンタン乗せて下さい。
お店の人今からそれは無理です、満席の店はシーンと固まった。
始めからワンタンメンって頼まないと駄目なのよ、そうなの、ラーメンにワンタン乗っけてくんないの、と言う。で結局ワンタンだけ別注文したのであった。
私たちは無言。外では雨の中ズラリ並んでいるので早く食べて席を空けるのがルールだから、でも連れがおいしいー、こんなの初めてだと言ってくれればそれでOKだ。
海外の人も沢山! |
荻窪のラーメン三名店、丸福、春木屋、丸信を食べて来た私はラーメンには相当ウルサイ。高山のラーメンは相当旨いのだ。
アゴ(飛び魚)やカツオダシとか秘伝の技で作ったスープは醤油味で極めてシンプル。
メンは細めのちりぢり系、あとはメンマと美味しいチャーシュウのみ。
実に上品で上質である。
高山だけで30店以上が味を競っている。
次の日天気予報は大雨とか、仕方なく予定を変え名古屋に向かう。
途中でどんどん晴れて来るではないか。聞けば「屋台」が出たという。残念だった。
下呂⇔(40分)⇔高山⇔(120分)⇔名古屋⇔(120分)⇔小田原⇔(25分)⇔茅ヶ崎。乗車時間合計約660分余、奥飛騨慕情の旅であった。