土曜日終日寒々とした一日。花粉症が酷く、クシャミ鼻づまり、目元がクチュクチュしてかゆい、集中力が切れ切れになってしまった。原稿用紙に向うと、鼻からポタポタ、で書くのを止めた。映画「市子」を見る。一度見たのだが、よく分からないところがあったので再び見た。戸籍がなくても、「就籍」というのがあることを知った。主演の杉咲 花がすばらしい演技だった。高校生の時男子学生とディープキスをする。女子高生の秘密は、深い闇を背負っている。その夜インド映画「ザ・ホワイトタイガー」を見た。大金持ちを目指す若者はいう、これからはインドと中国の時代だ、茶色と黄色の時代だと。目的を達成させるためには、インド人は手段を選ばない。雨の中コンビニにスポーツ紙を買いに行った。テレビも新聞も、一杯飲んでいる酒場の人々、仕事の合い間に会話をしている人も、メジャー、メジャー、メジャーの山盛り、大谷、OhTANI、オオタニサンの山盛りジョーシキ離れした大谷翔平選手はいきなりホームランを打った。二階に陣取っていた愚妻が、スゴイ、スゴイを連発しながら降りてきた。当分というより一年中、メジャー、メジャー、オオタニサンが山盛りとなる。暗い話、嫌な事件、この頃やたらに人を刺す事件が多い。韓国映画みたいに、ブスッ、ブスッ、ブスッと刺し殺す。SNS社会の生む事件は、正に事実は小説より奇なりを超えている。米不足、値上げラッシュ、実質賃金は値下げ、あ~あやんなっちゃった、あ~あ新入社員の初任給と、20年以上会社で働いているオレの手取り給料と同じかよと、ホッピーを飲み、ウーロンハイ、緑茶割りなどを飲みながら、アンハッピーな時代を肴に飲む。大谷は凄すぎだよな、で勘定となる。三人で5740円、オレいくら、割って割って3人で割ってと、ジョッキに残った緑茶割りを飲み干す。歌いに行くか、行かない行かない、行かないの、カアチャンが恐いから。台所で包丁を持っている姿を見るとゾッとするんだよ。エッ、何、何、石破 茂が新人議員に10万円の商品券だと、バカかアホか、お土産代だと、前からやっていただと、政治資金規正法に違反しないだと、すみません、緑茶割りおかわり。なんだよ割り勘の計算したのに。いいよオレ様がおごるから。やってらんねえよ、オバサン、じゃねえ、おネエさん、エシャレットください。うんざり、アホか、やってらんねえの山盛りとなる。新聞買ったついでに書店に行って、“キネマ旬報”を買う。2024年度の映画ベストテンの発表が載っている。(一)「夜明けのすべて」(二)「ナミビアの砂漠」(三)「悪は存在しない」(四)「Cloudクラウド」(四)ぼくのお日さま(同数)(六)「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(七)「ルックバック」(八)「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(九)「ラストマイル」(十)「あんのこと」。日本映画部門で大手映画会社が配給したのは、2本のみであった。日本の映画界を支えているのは、映画根性のあるインディーズ系の山だ。中国、韓国は3兆円以上の映画業界、インドは世界一の映画大国。日本は2000億位だ。文化芸術に予算を出さない国は、「終」「完」「FIN」「END」となる。映画館で観た、ボブ・ディランの「名もなき者」はよかった。今の世に欠けているのは、メッセージを込めた歌だ。“増税の歌”“年金の歌”“お米の歌”“戦争すんなよ”、そして“商品券の歌”だ。シイクル、シイクル、シイクル、クルシイ民の声を歌うミュージシャンを時代は待っている。オバサン、じゃネエ、おねえさん、エシャレットまだ、何! もう食べただと。ハッピーじゃないからホッピー二杯も。(文中敬称略)
※就籍:出生届けを怠ったときや戸籍の記載もれによる無籍者が、届け出をして戸籍に記載されること。保護者(届出義務者)が出生届を出さなかった無籍者は、保護者から提出された出生届だけで就籍できる。就籍する者は、保護者がいる場合はその戸籍に入籍し、保護者がない場合は自由に氏・新戸籍をつくることができる。
※エシャレット:らっきょうを軟白栽培(食用の白い部分を多くする栽培法)して、若採りしたもの。柔らかさと辛味が特徴で、生で食べることができる。