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2009年12月25日金曜日

人間市場 クリスマス市篇


私の家の近所の家の外側が(のの字が多くてすみません)クリスマス近くなるとまるでラスベガスのネオン状態になります。

人によってはパチンコ屋さんという人もいます。豆電球が色とりどりに家を光らせます。

サンタさんトナカイさんお星さまいっぱいのクリスマスツリー、きっと子供に優しい人なのでしょうか、毎年派手になっています、きっと子供が増えたのでしょう。

茅ヶ崎鉄鉋通り富士見町バス停斜め前、サークルKの真裏です。家の形が全部光っています、一度見に来て下さい。


クリスマスと言えばローストチキンです。これがないクリスマスはサンタさんのいないクリスマスと同じです。子供の頃クリスマスになると母親がニワトリの丸焼き(現在のローストチキン)を一羽買って来てくれました。確かその当時で350円位でした(夢のプレゼントです)。


夜遅くまで働きづくめの母がそれを持って帰ると玄関を開けたとたんプ~ンとニワトリちゃんの香りがします。私は一気に色めき立ちます。ナイフとフォークを持ちいざ食わん。丸いテーブルの真ん中に一羽のニワトリちゃん、置かれた途端ガバァ~と取りかかりアッっという間にあわれ骨だけとなるのです。

刺しては切りちぎっては食べるのです。私のメリークリスマスは今日現在までニワトリの丸焼きだけで十分です。程島肉店に三羽(息子たちの分も)愚妻が予約しました。早くバタバタ飛んで来てニワトリちゃんです。

昔仮住まいをしていた事があります。とても古い平屋です、庭がかなりありました。

ある日友人が四羽のニワトリを箱に入れて訪ねて来ました。息子さんがヒヨコを買ってマンションの玄関で育てたら大きくなって、もう飼えないからと言って持って来たのです。

その日から地獄の日々の始まりです。午前三時に突然コケコッコーと鳴いたり、お隣の家の花壇をボロクソにホックリ返したり、そこら中フンをしまくりです。

ウルサイ、クサイ、ゴメンナサイの毎日です。娘と息子は始め可愛いと言っていたが、飛びかかられたりつっつかれたりして気持ちが離れてしまいました。

そうでなくても眠れない私は完全に眠れない日々です。コラッ何処へ行く、コラッ入っちゃだめだ、コラッどこへフンしてんだと約二ヶ月。愚妻は全然平気です。あなた変な気起こさないでよなんて言ってます。


精も根も尽き果てたある日の早朝、縁側に座ってアッチコッチ動き回る姿を見つつお前ら食べちゃうぞ、なんて残酷な気持ちを起こしていたのです。その時ハタといいアイデアが浮かびました。

私の所にいた凄い男が静岡の山の中で夫婦共々自給自足の生活をしている、そこなら色んな動物を飼っているから大丈夫だ、なんで今まで気づかなかったんだ、で直ぐ電話朝五時頃です。

呼び出し音十数回、もしもしと奥さんの声、あっ小夜子ちゃん進藤起こしてくれる、何かあったんですか?ニワトリ取りに来てくれ、えっニワトリ?そうニワトリ四羽直ぐ取りに来てくれって言ってくれ。次の日はるばる山の中から来てくれました。

進藤博行君、優しい男なんです。小さなライトバンに四羽のニワトリとっ捕まえるのが大騒ぎでした。それでも流石に進藤君は鮮やかな動きで一羽ずつ箱の中へ、静かにしろバタバタすんなイテテなんて言いながら。

助かったよヨロシクな、やっと静かになる疲れたよ本当に。大好きなお酒とか色々お土産に、そんじゃと山の中へ帰って行きました。

戦い済んで日が明けて、その後その四羽がどうなったか。

一羽は狼に食べられ、一羽は進藤家の胃袋へ、残る二羽は天寿を全うしたとの事でした。娘と息子にその事を伝えると、えっ食べられちゃったの?食べちゃったの?信じられない、ヒドイ、可哀想なんて言われました。

クリスマスになると思い出すのです。私を悩ましたコッコちゃんたちを。

ログハウスを建てたい人は進藤博行君夫婦をご紹介します。最高の夫婦です。

1 件のコメント:

sakon さんのコメント...

富士見町のイルミネーションの家知ってますよ!
東本さんは、クリスマス=コッコちゃんなんですね。笑