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2012年11月1日木曜日

「おつりが60円」




後楽園といえば野球の殿堂、または日本三大名園の一つ岡山の後楽園というのが日本人の決まりであるが、“幸楽苑”となるとハテなんでしょうとなるはずです。

昭和29年創業。290円のラーメンが人気のチェーン店です。
ラーメン道やラーメン通ならご存知度80%位の店です。

その幸楽苑が我が家から歩いて5分くらいの処にオープンしたのです、箱根駅伝が走る道路の側に。むかしなじみの屋台の味が売りです。
それに餃子やらチャーハン等メニューは楽しさいっぱいです。

私が育った東京荻窪は、私にとってラーメンの聖地、いや命、いや人生の主体といってもいいのです。丸福、春木屋、丸信は史上最強のコンビでした。
ラーメンといっただけで荻窪を思い出すのです。

幸楽苑に多大な期待をしませんが290円の味に私は深く共感するのです。
シンプルイズベスト。
醤油スープにチャーシュー、シナチク、のり、きざみネギとラーメンの家族が麺の上に勢揃いです。

愚妻に行くかと聞けば行かないわよ、アタシはベトナム人の友人たちと一緒に家で食べるなんていうから、ヤッホーひとりで幸と楽を味わう、本当の処290円の幸楽苑にはひとりで行くのが正しい姿。後期年齢の男がビーチサンダルなんかで後姿も淋しくひとりラーメンをすするのがいい感じなのです。

石川啄木の歌に「かにかくに 渋民村は恋しかり おもいでの山 おもいでの川」というがラーメンを待つ身に浮かびます。
「かにかくに荻窪村は恋しかり 思い出の丸福 思い出の春木屋」となるのです。

私の隣りのお兄さんは、チャーシュー麺とチャーハン餃子セットをビッグに注文しました。いいなあラーメン幸楽苑、310円で60円おつりをもらいました。(消費税は別です)

1 件のコメント:

しきろ庵 さんのコメント...

小生の東京スタートは 西荻の新聞配達でした。その次が荻窪で 本天沼でした。40年前ですが春木屋とか 丸福懐かしいです。