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2018年6月12日火曜日

「ザ・サークル」

全然眠れないという不眠の夢を見て、せっかく早く眠ったのに、午前4時過ぎに起きた。脳内がオーノーと言っている。クールダウンが必要な場合は、やはり映画を見るに限る。カフェオレをつくり、レンタルしてあった、トムハンクス主演の「ザ・サークル」というアメリカ映画を見た 。SNS( ソーシャルネットワーキングサービス(?))のソフト開発会社に入社した若い新人社員が天才的才能発揮していって、自己嫌悪を体現しその先に監視社会の恐怖を予言して終わる。私は SNS が全く分からないからなんとなくしかそのシステム「ザ・サークル」を表現できない。その会社にはプライバシーはない。ひとりひとりの社員情報は丸裸にされている。健康診断の結果は全て分析されデータ化され評価基準となる。趣味は、 恋人は、SEXは、 何を食べ、何を飲み、いつどこで誰と何をしているか、両親、兄弟、親戚などのデータが入力される。査定基準は瞬時に判断される。知る権利が異常に拡大されると、人間社会が当然異常なものとなる。 SNS による発信がワンタッチで世界中のフォロワーという野次馬につながる。アメリカという国は何でも知りたがる国であるから、今、秘密は持てない。若い新入社員は、昔の恋人の話をすると、一気にその恋人を探しだされ、追跡される。空からはドローンで、野次馬たちの車で、そして橋から落ちて死ぬ。せっかく静かに暮らしていたのに。アメリカという国は、喚声と拍手と、表彰の大好きな国である。あおりに、あおってやがて知られたくない、過去、現在、そして未来まで暴く。服用している薬から、通っているジムから、まい日飲むドリンクやサプリメントから、ビッグデータ化して、結局は選挙に役立たせる。というより情報を売るのだ。「ザ・サークル」という映画から、暗黒の未来が見える。監視され査定される社員。その DNA からずっと、ずっと昔の遺伝子まで調べられる。犯罪歴は、病気は、職業歴は、自分以外の身内まで徹底的にデータ化される。私はこんな社会を嫌悪する。あなたも監視されている。個人情報、マイナンバーはそのためにある。現在午前5時、テレビでは九州地方の地震情報を知らせている。ビッグデータによると、30年以内には南海トラフによる大地震が起きて、その被害は想像を絶する。東京にも直下型の大地震が。防災に強い関心を持ち続け、日々備えていなければならない。昨日夜東海道線列車内で隣に座っていたオジサンが、トッポという棒状のお菓子をボリボリ、ボリボリ食べていた。左手にはスマホ。画面を見ると(見えてしまう)次から次に若い女性の容態が見えていた。トッポジージョというキャラクターを思い出した。確かネズミだった。見るからにスケベそうな男は、ネズミのような顔をしていた。途中に何度か、大きなクシャミをした。ウルセイと言ったら、スミマセンと言って謝った。今日は米朝会談の日、シナリオはすべて出来上がっている。出演者の名なかった我が国の首相は、やたらに”完全な一致”という言葉を使う。役人にボキャブラリーがないのか、理解度が弱いから、同じフレーズを使わせるのかはわからない。 おそらく後者だろう。蚊帳の外から札束を出している。それが日本外交だ。袖の下外交しか術を持っていない。外はすっかり明るくなった。今日は暑いらしい。


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