おそば屋さんに入りました。
天せいろを頼みました。友人は大盛りを頼みました。
丸い竹籠に入ったおそばと、海老、イカ、カボチャ、シシトウの天ぷらが付いてきました。
人間は完全なる徹夜を二日すると、竹籠の中のおそばがただのおそば色の固まりにしか見えません。
私は並盛りだったのですが友人の大盛りの方が少なく思ってつい取り替えようとしてしまいます。イカ天を食べていたのですが何の味もしません。
大好きな海老天はただの長い天ぷらの衣です。
カボチャはサツマイモと区別がつきません。シシトウはピーマンと間違えます。
つまり脳内が味覚、視覚への命令をマア、どうでもいいや、腹の中に入りゃ同じだべ、出るときは何もかも一緒だわさといい加減に職場放棄するのです。
今日こそはどんな事をしても眠るべえと心に決めて東京駅から沼津駅行きの東海道線に乗りました。夕刊紙二紙、毎日、産経、東京新聞の夕刊(家でとってないので)週刊朝日、サンデー毎日、週刊現代、週刊ポストを買って乗りました。
「石原新党はどうなるか」各紙どう書くかを確認するためです。
週刊現代袋とじの草刈民代さんのヌードの美しい事、見事な裸体を見て一瞬眠気が消える。おおー周防正行監督はエライいい女性を生活の仲としているではないか。
よし、近作「終の信託」を見るベーと心に決めた。
そこまで記憶があったのだが、気がつくと何故か降りるべき辻堂を通り越し、茅ヶ崎、平塚、大磯もそして私は国府津駅でハッと我に帰ったのです。
ヤバいやってしまった。
足元に草刈民代さんのグラビアヌードがパラパラと落ちていました。