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2010年3月5日金曜日

人間市場 怒られ市

怒られ上手という言葉があります。

豊臣秀吉と明智光秀の差は、織田信長から怒りをぶつけられた時の目つきや態度にあったという歴史家がいます。
例えばコラッ猿って怒ると猿はひたすら平伏してヘヘェ〜と頭をこすりつけた様です。逆に光秀は文武両道に秀でたプライドの固まりの様な男。オイ、キンカン頭(アダ名です)何だコレは!と扇子で広くなった額をぶたれた時、ムッとして信長を睨み付けたと言います(本当の事は誰も見ていませんが)。

勘の鋭い信長は光秀に対し、コノヤローきっとオレの事を憎んだなと思いそれ以来イジメにイジメ、そして領地を捨てて中国攻めに向かえ、領地は勝った所をやると命令したのです。又、信長は光秀の実力と人脈と教養を恐れたからともいいます。

社長と部下、上司と部下、部下と後輩も同じです、取引先とも同じ。今トヨタの社長が謝罪の旅をしています。悲愴感が漂っています。人に謝罪するなんて生まれてこの方一度も無い筈ですから。あれだけの大会社の社長が仲間内とはいえボロボロ涙を流し、鼻水を流してはいけません。悔し涙は一人で流すのです(武士の美学です)。

人の前でも怒っていい者、プライドが高いとか、気に病む者は人には見えない所で怒るのです。ムッとする、耳たぶが赤くなる、目付が鋭くなり睨みつける、バカヤローやってらんねえよみたいな態度を取る、そんなに信用出来ないなら自分でやって下さいよなんて言ってフテくされる。仕事が人一倍出来ないくせにプライドの高い人に多いです。
会社にとってはいずれいらない男となるのです。役に立てないしお客さんからあの人は直ぐにムッとなるので来させないでとなるのです。

会社をやっていくのは、人の個性を見つけて伸ばす、そして独立させ外に出してあげる、一人になると自分で食べて行かねばなりません。決してムッとしないのです。だから見極めてやって機会を与える、これが本当の愛情なんです。

夫婦も又同じ、亭主が怒ると可愛い気なくムッとした顔をして部屋に入る。部屋が無い時は外に出て行く。自分の欠点をバッチリ言われると余計にヒステリックになり、返す刀で亭主の日頃の行状や言われたくないハゲ、デブ、クサイ、本当に変わり果てたわねなんて平気で言う。君こそ、なんて言った途端に人を傷つけないで、サイテーよなんて総攻撃。(ちなみに私の愚妻は無視の固まりです)

この間私の友人はあんまり大きな声で怒鳴られた時、奥さんの義歯が外れて飛び出して金具の部分が目ん玉に当たり失明寸前になりました。
ブーたれる、フテくされる、人の身内の悪口を言う、出世をしないとか給料が安いとか言いながら自分は金遣いが荒い、似合いもしない服や靴を買う、カードを切りまくる、どんどん怒っていいんです。どこにそんな金があるんだと。

三つ指ついてすいませんでした、ゴメンナサイ、許して、反省してますと言ってホロホロ涙を流したらその日だけ限定で抱いてあげて下さい。どう抱くかはお任せします。
どんなに辛くても一度だけと思って、目をつぶって、鼻をつまんで、歯を食い縛って(義歯を外してもらって)。これが俺の運命なんだと言い聞かせて。決して泣いたりはしないで下さい。直ぐつけ上がりますから。やっぱりワタシを愛してるんだなんてね。
怒り甲斐が悪い相手なんです。(痴人の愛です)

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