必要ないモノ要らないモノはすっぱり捨ててしまう「断捨離」というのが女性の中で流行っている。「新・片付け術」ともいうらしい。
想い出の机、想い出のタンス、想い出の椅子、想い出の夫婦茶碗、想い出のベッド、そんなものをどんどん捨ててしまってスッキリさせるのだ。
今、「メール離婚」という行動が行われ始めたという。
ある日会社や仕事で働いている者に、あるいは競馬場やパチンコに興じている者のメールに「もう別れたいの、もうやっていけない、もう我慢も限界」。30代妻の三分の一が「メール離婚」で行動を起こすのだ。
かつては「愛してる」なんてやりとりをしていたメールに、「あなたはもう要らない×」とか入ってオジャンとなる。
大体実家とか友人宅や旅先から送るらしい。これを現代の三行半というらしい。
昔の三行半 |
「三行半」とは、離縁の際に夫が妻の家族に出した離別状の事。
離婚を決めたという宣言と妻の再婚許可が三行半にまとめられたからそう表現された。やっとこさ60年で定年、これからゆっくり自分の好きな事をやるぞと思い公園でブランコなどに揺られていると「あなたと第二の人生まで一緒にいたくはありません」などとメールが入りブランコから放り出されるのだ。
60を過ぎた女性の6割以上が離婚を考えるという。
その逆に6割以上の男は妻に側にいてほしいという。結婚は目利きの問題である。
私はテレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」が好きである。目利きを頼まれた人達は二ヶ月以上時間をかけて真贋を見極めるらしい。茶の湯の世界では二種類の目利きが存在するという。
良い道具をコレクションする数奇者と道具の売買で収集を仲介する道具商だ。
目利き40年の中島誠之助の著書に「ニセモノはなぜ、人を騙すのか?」というのがある。
世の中はニセモノだらけ。8割から9割はニセモノ、ネットオークションに出回る物はゲテモノ。目利きの骨董商は実は優れた贋作師であるという。
骨董の世界では「ひっかける、ひっかかる」という言葉があるという。
「断捨離」の思いも、「メール離婚」ももとはといえば選ぶ相手や選んだ者の目利き違い。
あの日引っかけたら上手く引っかかって来た、その結果なのかもしれないのだ。
ちなみに千利休は目利きだったかという問いに千利休は自ら美の創造をしたのだから目利きは重要ではなく、利を得る手段だったのだろうという答えをしている人がいた。
結婚もただのモノとモノとの出会い位に考えておいた方が何とか上手くいくものなのだろう。相性具合が良ければ終生離れないかもしれない。
暮れの大掃除のついでに捨てられませんよ。
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