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2011年2月8日火曜日

湘南の嵐便り 「一殺多生」


王陽明
私は陽明学信者でもなければ行動右翼でも、思想右翼でもない。

ただこの頃振り返って見ると日々それに近い言動をしているのに気が付く。
私は高等教育を受けていない。それ故「実学」に頼るしかない。

「実学」とは知りたい事、みたい物、行きたい処、会いたい人、触ってみたい花々や木々、聴いてみたい鳥の声や川の音等々全ての五感を惜しみなく使って学ぶしかない。

映画、音楽、歌舞伎、舞台、落語、ストリップ、浄瑠璃。興味を感じたら即行動に移す。
街を村を集落を歩き、語り、食べ、飲み、人間の魅力を肌で知り、又人間の知恵や伝承や民話を知る。

井上日召氏
法廷内で深編笠を被る血盟団事件の被告

井上日召という行動右翼(血盟団事件の首謀者)が「一殺多生」という言葉を書いていた。
自分一人の命を掛けて多くの命を生かすという意味だろうか。私はこの言葉が好きで座右の銘としている。一人の悪者が沢山の人々を苦しめているとしたら自分の命を捨てる覚悟でないと人は動かせない。

この頃(2040代)の男女は半分くらい性交渉に関心がない。面倒くさいという調査データが出た。
女性は男にひ弱さを考え、男性は女性に逞しさを感じる。メールやインターネットで繋がっていればそれでいいという。ツイッターの方が余程面白い。
セックスに興味がないというデータ
いよいよインターネットは人間の本能まで侵略してしまった。
インターネットがあれば誰にも会える、何処にも行ける。

最近こんな光景を見た。我々は千葉の山の近くに居た。そこに三人の少年が居る。
一人は長野から来た男の子、二人は都会の子。誰か小さなカエルを二、三匹捕まえて来てくれと言った。側に居たお百姓さんは蛇が出るから危ないよと言った。二人の都会の子は恐いと言って山の中に入らない。長野から来た子は山の中にどんどん入りやがて二匹の緑色のカエルを捕まえて来てくれた。

私はこれを実学と言う。

メールやツイッターでないと会話?が出来ないのだ。
20代の若者がフェイスブックというシステムを開発し4兆円の時価総額の会社をつくった。
しかしこの若者に待っているのはきっと仲間の裏切りや若死するような生き地獄だろう、そして人間の心の全てを失う筈だ(ホリエモンの様に)。
何故なら数学的、時代的に成功しているだけで実学をまるで学んでいない、時代はどんどん進化する。
映画「ソーシャル・ネットワーク」
つまり松下幸之助や井深大や、ジョブス(彼も癌で全てを失うが)にはなれないと思う。
カエルを自分の手で掴み取る事を学ばねばならない。机上の成功者の未来は暗い。

1 件のコメント:

こし さんのコメント...

うちの子もカエルが捕まえられるように
育てられればいいんだけど・・・

今のところ、家の前に出るカタツムリで
精一杯みたいです。

カエルを見なくなってしまったなぁ。
子供に見せたいなー。