ページ

2011年2月16日水曜日

湘南の嵐便り 「万歳三唱」


人々は嬉しい時や勝利した時は万歳をします。しかし万歳を一番嫌う職種があります。
※イメージです

それは金融機関、銀行や信金、サラ金です。生かさず殺さず金を貸し付け利子を取る。
勿論担保は押さえてある。

だがしかしこんな世の中利子も払え続けられない、充分な融資も受けられない、担保の価値はつるべ落としの様に下がってしまっている、でもやっぱりもうひと頑張りしてみようと熟議をし、銀行等にお願いに行く。と、ああだこうだと金は貸せないという。
※イメージです

じゃあもう万歳しますというと、いやそれはちょっと待って下さい、誰かしっかりした保証人がいればお貸ししますという。バカヤローそんな人が居れば苦労しないよと思いながら今一度だけなんとか追加融資を、長い付き合いだしいい時は沢山預金していたじゃないですか、あの時分は支店長自ら出向いて来てくれたじゃないですか。菓子折まで持って。

ばんざーい※イメージです

いや〜あの頃とはまるで時代も違うし決算書を見るとずっと赤字じゃないですか、だから黒字にするために新しい販路作りに投資したいんですよ。じゃあその事業計画を出してみて下さい。
こんな辛い、しんどい話が日本中で行われている。

金貸し達は今大金が有り余って仕方ない、ただ貸し付け先がヤバそうだと思うと金を貸さない。
いよいよ借金が膨らむと担保の回収に入る。
元金はいいから利子を払い続けろと銀座のクラブのツケの取り立てみたいにヤンヤヤンヤの催促をして来る。奴等は人が死のうが会社や店が潰れようが関係ない。

ただ万歳されて不良債権を出すと出世に大いに影響し、本部からこっぴどい処分を下される。
はるか地方の支店に永久追放されてしまう。だからもう万歳します、後は弁護士にお任せしたので煮るなり焼くなりして下さい。そう開き直られるのが一番恐いのだ。で調子のいい事を言っては自分が部署の異動にならない内は(不正防止のためおよそ二年で交代する)生かしておこうとする。

私は万歳専門弁護士事務所をよく知っている。
事実この三年の内に友人、知人の自己破産二人、2社の万歳をお願いした。自己破産なんてほんの少し我慢すれば大丈夫、ただシンプルな生活になる事はさけられない。邸宅住まいは2DKに、ベンツは散歩にしてレストランはデニーズに(かなり美味しいのがある、私はデニーズ大好き)住まいなんて年老いたら狭くて充分、徒歩は健康にいい。

人の噂なんてほんの75時間位だ。気分は晴れ晴れ、夜はじっくり疲れる様になる。何しろ借金取りが来ないのだから。資金繰りの心配もいらない。

このところ万歳をする会社やローン破産が増えて困っていると銀行の融資係は嘆いている。私が一人で会社を立ち上げた時から40年付き合っている城南信用金庫で天皇といわれた真壁理事長一族が役員会の緊急会議で追放された。

バカヤローな一族は他人様の頂いた金を自分達一族のために好き勝手にしていたらしい。
その一族は万歳してなんとか刑事訴追を勘弁して下さいと願っている事だろう。

1 件のコメント:

こし さんのコメント...

金融機関・・・

仕事はモノ作ったり、サービスしたり・・・
何かを生む仕事に私は就きたいと思います。

今就いているこの仕事では、何か生めているかな~