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2012年1月27日金曜日

「カツカレーな夜」



赤坂溜池交差点近く終電に乗れなかった午前一時過ぎ、タクシー乗り場に行く。

カレー専門店CoCo壱番屋の前には通称でんでん虫と呼ばれる個人タクシーが並んでいる。
個人はいい車を使用しているので長いドライブにいい。車内灯も明るいのでゆっくり新聞や本が読める。

700頁二段組みの本「増田信也著(木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか)」を読む、兎に角分厚い。
柔術や柔道、そしてプロレスを通して戦前戦後の歴史が語られる著者。
柔道の鬼、木村政彦への思いが強すぎていささかうんざりする内容だが、なんとか気合いを入れて読み続けている。

書評はつくづく当てにならない事を実感する(だが著者の熱意には脱帽する。その取材力もだ)。
十数年かけたこの一冊は本が売れない時代に挑戦している。

お客さん、目が回りませんかと運ちゃんがいう。全然大丈夫と応える。
突然CoCo壱番屋でカツカレーを食べた話をし始めるではないか。お客さん私ね59歳なんですが体重は108㎏なんですよ。
毎日あそこに停めているのはカレー大好きなんです。1日1回カレー、お客さん好きですか?なんてウルセイ。
今はな力道山が木村政彦を殺しそうなんだ、静かにしろと怒った。

1 件のコメント:

鈴木 淳 さんのコメント...

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか』が雑誌に連載されていた時にちょくちょく読んでいました。本当に著者の事実を知らせようという熱意と執念はもの凄いものでした。しかし読んでいるこちらも熱意と執念で挑まなければ読み切れないものでした。