あるコラムを読んでいて私と同じ見方をしている人がいる事に心が和んだ。
コラムはイラストレーター沢野ひろし氏であり彼の“え”が描いてあった。
それは中国の映画「初恋のきた道」についてであった。
張芸謀(チャンイーモウ)監督が未だ新人の頃の名作だ。
主役の少女がチャン・ツィーである、何がこの映画の良さかというと、悪人が出て来ない映画なのだ。
父の死を聞いて故郷に帰ってきた息子が、両親の馴れ初めを思い出す。
町から村にやって来た若い教師の18歳の村少女が恋をする。
チャン・ツィーが何しろ一途で美しくかわいい。
華北のひなびた村の秋から冬の風景が心を打つ。村と町をつなぐ一本の道は結婚する前、町に連れ戻された人を来る日も来る日も待ち続けた道なのだ。
悪い人が出て来ない映画はこの頃殆ど無い。
小学生の頃いい映画を観る授業があった。
ぜひそれを復活させてほしいと思う。
先生と生徒が一緒に笑い、一緒に泣き、一緒に感動する。
ぜひ「初恋のきた道」を教材にしてもらいたい。
情操教育をしないのがこの国をギスギス育ててきた。
山の子は海へ、海の子は山へ河へそして村へ、里山へ。
0 件のコメント:
コメントを投稿