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2019年3月22日金曜日

「海に誓う」

黒に近い濃緑色のような海に、青光りする白い波が激しく押し寄せていた。3月21日の海岸にサーファーは一人もいなかった。外気は暖かであったが、強い風が吹いていたからだ。防竹林と防竹林の間の空地で一組のパーティ(大人と子ども8人くらい)が、 バーベキューをしていたが、強風で切り上げにかかっていた。12時40分頃だった。小二の孫が少年野球に入り、海岸近くの学校で朝から練習をしているというので見に行った。丁度昼食タイムで孫は友達とおにぎりを食べていた。で、ちょっと海岸へ足を運んだ。目に砂が入り、シューズの中にも砂が入ったが、誰もいない海は、自分の所有物のようであった。週末ショックを受けた。新しい文化を生みたいとの思いを込めて、いろんな人に、いろんなリクエストをしていたのだが、私の悪相と一生懸命に発した言葉が、学術的世界の人には脅迫感を与えてしまったようだ。私は立ち止まるべきだと思った。又、考え直すべきとも思った。一生懸命が相手に迷惑をかけていたのだから。取らぬ狸の皮算用みたいな話は、フツーの社会の人々には理解ができないはずだ。申し訳ないと心からお詫びをした。そして私はこのプロジェクトからの離脱を決めた。(それなりの道筋はつけたので)私は私に命令を下した。 クリエーターの自分に戻れと。そうすれば  "もううんざり”から開放されるからと。荒々しい海をずっと見ていると心が洗われて行った。♪〜人人のために よかれと思い 西から東へ かけずりまわる やっとみつけた やさしさは いともたやすく・・・。泉谷しげるの「春夏秋冬」を口ずさんでいた。午後TSUTAYAに行き、5本の映画を借りて帰った。海を見ていたせいか、ずっと、ずっと前に見たロマン・ポランスキーの「赤い航路」を再度見ようと思い、借りて帰り、早速見た(140分)。日本でも今富裕層に人気の豪華客船の旅の話だが(かなり内容を忘れていた)ポランスキーだけに一筋縄ではいかない。シナリオが実に素晴らしい。陸での話と海の上での話が見事に組み合って行く。小説家と肉感的なダンサー、その異常な性態と性欲。そして性を失っていくプロセスが主体だが、国際船のクルーズだけに、毎夜狂宴(?)と性宴(?)が行われる。あることわざがある。 「女の愛」イタリアの女性は気性で愛す。スペインの女性は快楽で、ドイツの女性は官能で、ロシアの女性は堕落して、東洋の女性は習慣で、フィンランドの女性は義務で、イギリスの女性は本能で、アメリカの女性は打算で、フランスの女性は心で愛す。さていかなる映画かは借りてみてくだされ。ある哲人曰く、「年を取った馬鹿は、若い馬鹿より始末が悪い」やはり海は大きい事を教えてくれる。天気晴朗なれど波高し。私は私の道を行く。そう海に誓った。


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