「お上手ね」という言葉がある。
「オジョウズネ」ご婦人の間でよく使われる。
あの方はお上手だから、といってもお料理やお習字や断捨離が上手な訳ではない。
この手の人を男の間では「調子いいから」という。
両方共会話上はいい意味で使っていない。
おべんちゃら、ゴマスリ、八方美人、男芸者、日和見主義のことを言う。
この手の人との会話は純度も密度もない。気持ち悪い人間たちだ。
昨日夜六時、日テレの「報道番組バンキシャ!」を見ていると、小説がお上手でない小説家山本一力というのが落語家林家木久扇さんと共演していた。
この下手くそ直木賞作家のコメントを聞いていると、この小説家の底の浅さを知る。
お上手、お調子者、日和見主義が全身にある。いわゆる典型的体制主義だ。
トランプさんが選挙中に言っていたことを実行しているんだから、移民規制だっていいんじゃないですか、みたいにシラシラと言う。
このバカヤローは何回も出演してはトンチンカンを言う。
さて世の中は会社員にとって嫌な気分の季節だ。
すでに人事が動いた会社もあるが、これからという会社も多い。
合併やM&A、縮小再生産を目指す。リストラや肩たたきが始まる。
会社経営とは人事にありといっても過言ではない。
えっ、ウソ、ホントという言葉の先に、お上手なヒト、ゴマスリ、お調子者の顔が浮かぶ。ヨイショ名人、まさかというヒトがまさかの出世をし、まさかというヒトがまさかの土地に飛んで行く。
まさかの男が米国の大統領になるのだから、世はまさか現象が起きる。
私はヨイショサれるのが死ぬ程嫌いなので、つとめて嫌われるように生きて来た。
一言居士どころでなく、多言居士である。
ウソで人に好かれるというのが生理的に苦手なのだ。
だから相手にも思ったことはズケズケ言う。遠慮は一切しない。
その変わりいい結果を生むための思案、思考、行動、調査、分析をする。
つまり仕事を頼んで来てくれた相手の嫌な部分(弱い部分)に全力を注ぐ。
何故ならそこを修正、改善しない限りその会社、その商品、そのプロジェクトは絶対成功しない。会社も人間も同じだ。
オイシイ話ばかりしていい格好し、嫌われたくないプレゼンテーションをしても、決していい結果にならない。
究極の嫌われ力を発揮して現在大成功??しているのが、トランプ大統領だ。
東京都知事小池百合子も同様である。
この先何が起きるか一寸先は闇だが、嫌われ力はしばし時代のキーワードかもしれない。私は嫌われ度100%だから、もしかして何かいい事があるかもしれない。(文中敬称略)