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2013年6月12日水曜日

「殺人注意報」



長野県といえば日本でも有数の教育県であり、長寿県でもある。

梅雨が開ければ夏と暦の上では決まっています。
夏といえば昆虫採集をしたものです。
私たち都会っ子は採取した昆虫は標本にして残しました(宿題なんかもあった)。

さて、長野県では「昆虫食」がずっと昔から伝わって今日に至っています。イナゴや蜂の子、ザザムシ、カイコのさなぎなどを甘辛く煮て食べるのです。
栄養価が高く、健康にもいいと今や静かなブームなのです。

FAO(国連食糧農業機関)では、食料危機を乗り越える一策として昆虫を食べようとレポートをまとめた。
「食用昆虫・食料及び飼料の安全保障」によると、世界ではカブトムシやクワガタ、芋虫、蜂、バッタなど1900種以上の昆虫が食用とされている。
タンパク質、脂肪、カルシウム、鉄分なので栄養価に優れている。
家畜に比べて少ない餌で育ち、温室効果ガスの排出量も少なく環境に優しいと評価。
食料や飼料としての活用をすすめている。
調理に手間がかかり気持ち悪いという人が多いのは当たり前だが、人間とは何でも食べてしまう動物だ。

東京都墨田区のカフェ&バー「リストランテ・アブセント」では「イナゴのペペロンチーノ」が人気とか。イナゴを甘辛く佃煮にし、唐辛子とニンニクで調味したパスタの上にたっぷり載せた一品。値段は1200円。イナゴは川エビの様な食感だとか。
杉並区のカフェバーでは「カイコ尽くし丼」2000円が出るとか(想像したくないが)。
ある大学では「食用昆虫科学研究会」が発足、群馬県では「イナゴンピック」が開かれている。「昆虫食入門」などという著書も出ている。長野県人は昆虫を食べて来たから長寿なのかもしれない。

私らの会社に長野県佐久出身者が二人いる。
昆虫を食べたのは見た事もない。一人に昆虫食ってる話知ってるかと聞いたら、勿論知ってますよと来たもんだ。コオロギ&イナゴ&クロスズメバチ丼とかが出て来るかもしれない。

私は死んでも食べれない、または食べたら即死だ。
新橋に玉木屋という佃煮の有名店がある。恐る恐る入ってみたらありました。
イナゴみたいな佃煮が。

誰か1200円出すから「イナゴのペペロンチーノ」を食べて来てくれないだろうか。
アフリカ大陸の人口が今後爆発的に増え、やがて世界の人口は100億人を超える。
いよいよ昆虫食が食卓に出るだろう。
夜な夜なキャーとかギャーとか、ギモヂワルイとか、ヤメテーシヌーとかの絶叫が聞こえて来るはずだ。

バッタもバタバタ逃げ出しているという噂を聞いた(?)
セミたちは緊急セミットを開催して今年の夏は土の中から出るのは止めようと決定したらしい(?)
クワガタたちはガタガタ震えが止まらないで精神安定剤を服用し始めたという(?)
クモたちは文字通りクモの子を散らす様に消えてしまった(?)

夏はやがてやって来る。昆虫食をコレウメエワなんて言って食べる人たちにムシムシコロコロキンチョール、またの名はルーチョンキをブシューと噴きかけてはイケマセン。食べている人たちが虫の息になってしまいますので。これは殺虫ではなく殺人だから要注意。

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