ページ

2014年9月29日月曜日

「嶽の字について」









926日(金)
大変お世話になっている会社の社長が癌の大手術をして5年が経った。

その闘病はすさまじいものであった。並外れた根性と精神力で克服したのだ。
44年前にはじめて仕事をいただき、それ以来のおつき合いだ。

友人と会社の仲間、私の5人で快気祝の食事会をした。

その社長はとても政治に対して関心が高い。
最近すっかり影のうすくなった言葉でいえば左翼系である。
5人共政治に関心が高い。

この国はどうなって行くのか。戦争か平和か。などという会話となった。
一党独裁、一人独裁の正体は何か、世界の構図はどうなっているのか。
原発は脱原発か。野党はどうなるのか。福島の復興は、とまあそんな話をして結局この国の政治、経済、マスコミは大災害が来ても分かんない国だからだから、
富士山かなんかが大爆発すんじゃないのかということでお開きとなった。

次の日、木曽の御嶽山が突然大爆発だ。
あまりにみんなとの話と近いのでビックリした。
思いもよらぬ大惨事となってしまった。
大自然の放出する死の灰に登山者は殺られてしまった。

現在の予知能力では防ぐことは不可能だと学者はいう。
故小松左京の日本沈没的にいうと、やがて白根山、浅間山、そして富士山となってしまうのか。
火山帯と地震帯の上にこの国があるのは小学生でも知っている。

御嶽山の「嶽」という字を分析すると、
山+⺨(オオカミ神)+言(暗示的言葉)+犬(イヌ神)が一つになっている。
狼は山の守り神、犬は山の守り神として日本中で信仰されている。

つまり、人間たちよこれ以上山を怒らせるな、狼神、犬神を怒らせるなと言っていることになる。

広島の山崩れも同じだ。
ただいつも犠牲になるのは罪なき民だ。
山よ、狼よ、犬よ、怒る相手が違うのではないかと思い深くため息をする。

「祈」の塔を早く建てたいと思う。
この国の明日が心配です。

不運に亡くなった方々に、合掌す。

0 件のコメント: