ページ

2014年9月11日木曜日

「ドスコイ・ドスコイ」


逸ノ城


健康なスポーツマンと、長生きとはあまり関係ないんだなという悲しい死亡記事を読んだ。 

1964年東京オリンピックの最終聖火ランナーであった坂井義則さんが10日未明69歳で亡くなった。私と同じ年である。
坂井さんは最終聖火ランナーに選ばれた位だからスポーツ選手の見本のような人であった。当時早大競走部一年生、短距離で五輪強化選手に選ばれた。
代表選手にはならなかったが、聖火ランナーの代表となった。

その頃、私といえば坂井さんをまぶしく見上げるような生活をしていた。
酒をバカスカ飲み、麻雀をジャンジャンしていた。
20歳になったらこんな生活とオサラバだと思いつつ、友達とそれポンだ、チーだ、それロンだ。なんてやりながら、オイ、あのオリンピックのポスターはいいなあ、グラフィックデザインだってヨォ、オレたちもやるかそのデザインてやつを、と語り合った。

不健康な毎日を送っている男たちにとって坂井義則さんは別世界の人間に思えた。
本来であれば健康なスポーツマンの方が私より先にあの世に走って行ってはいけないはずだ。健康オタクみたいに食事に気をつけ、日々歩き、日々走り、日々ジムで汗を流し、酒も飲まず規則正しい生活をし週末はスポーツを楽しむ。
なんて理想的なんだろうか、あの人は、あいつはと思っていた人たちが、次々と私より先にあの世に走り去って行く。
私はとても罪悪感を感じているのだ。

坂井さんなんかには100歳まで長生きしてほしかった。
長生きしたい人の見本として。こんな言葉を思い出した。
100歳を迎えた長寿老人にインタビュアーが、長生きのコツはなんですかと聞くと、何もしないで毎日好きな酒を飲んで、大好物の天ぷら食べてきたんだよ、ワッハハハと応えた。

私がいっとき通っていた辻堂駅前のゴールドジムで骨と皮になりながら、一日2時間以上、時速10キロ位のスピードでガッタンバッタン、グイグイ走っていた45歳位の女性がいた。
もうこれ以上は痩せられない体になっていたが、ジム中毒になっていた。

ある日、中華そば屋の若主人(この人もジム中毒だった)にあの骨と皮のヒトまだ走ってんのと聞いたら、あのヒト心臓発作で死にましたよと行った。
皇居の周りで列を作って走っている人たち、くれぐれも気をつけて下さい。
夜のスポーツはホドホドに。

ちなみにおすもうさんの平均寿命は56歳位なんだと。
結構長生きなんですね?14日日曜日は大好きな大相撲の初場所だ。
遠藤と逸ノ城の時代が来るぞ、みなさんの健康長寿ドスコイ、ドスコイ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

健康で長生きされている方は
良く食べて、家事を良くして
良く笑っていらっしゃるように
思います。
運動も大事ですが、日々の
生活習慣の内容を良くするのが
大切だと感じます。