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2015年2月26日木曜日

「二人の社長」




クリント・イーストウッドの最新作「アメリカン・スナイパー」を観た。
戦争の実況中継のようであった。何しろ実弾を使っているので迫力がもの凄い。ぜひ観てほしい反戦映画だ。
イラク戦争からイスラム国(?)が生まれた。

映画の中で気になるシーンが何度もあった。
テロリストたちが使用している車がほとんどTOYOTAであることだ。
アジアからユーラシアそして中東、テロリストたちはTOYOTAの上から銃撃をする。TOYOTAはまるで日本を代表する“軍需産業”だと思った。

大手広告代理店でTOYOTAのレクサスを七年担当した友人が名古屋での勤務を終えて帰って来てこういった。TOYOTAは「鬱製造会社」だと。
豊田家以外の人間はロボット位にしか思っていない。
働かせるだけ働かせ、心身がイカレたらはい次の人。まるで経営に愛がないと。
他より給料もいい、技術も高い、が人間的でないのだと。系列から絞るだけ絞る。
乾いたタオルをまだ絞るというほど徹底して無駄な金は使わない。
系列会社を渋り上げる。二兆円以上という途方もない純利益を出しても内部保留にする。

映画を観ていてその話を思い出した。
テロリストを乗せているTOYOTAの企業姿勢とは何であろうかと思った。
確かに車の性能はいいらしい(私は免許を持っていないから分からない)。
私の娘も息子もTOYOTA車に乗っている。
TOYOTAの社長の顔は無機質で感情が見えない、まるでロボットのようだ。

その逆に感情がまる見える、野心と野望がコンプレックスで固められ、俗物の極みのような顔をした人間がいる。幻冬舎の見城徹という社長だ。
金はしこたま手に入れた。だが世のため、人のために使う器量も度量もない。
権力に擦り寄って下世話に磨きをかけている。政界や芸能界は出版界ほど甘くはない。きっと哀れな末路をたどるだろう。利用されるだけ利用される。「やしきたかじん」の罰が下る。

テロリストのブランドとなったTOYOTAにはどんな神の罰が待っているのだろう。
(文中敬称略)

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