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2016年11月21日月曜日

「一日入学」




学校嫌いの私はその夜、学校に行った。
十八日(金)「福岡伸一の知恵の学校」である。
場所は雑誌「ソトコト」を発行している木楽舎がある、築地明石町のビルの三階であった。

年会費一万円を払っていないのだがぜひ来ればと言われ、夜七時過ぎにオソルオソル行った。70席ほどある会場は満席であった。すでに始まっていた。
かろうじて空いていた一席に座らせてもらった。
正面には丸いテーブル、ミネラルウォーターが二本置いてあった。
手にマイクを持って、左に校長の生物学者福岡伸一教授、右には阿川佐和子さん。

会場には男女半々位、オッ、やけに美人が多いななどとダメな私であった。
お二人はテーマである「本」についてジョークを交えて本にまつわる話について語る。
福岡教授は実に座談の名手で、柔らかな口調で阿川女史から話を聞き出す
一方、阿川女史は大ベストセラー「聞く力」を出した位だからやはり座談の名手。
名手と名手の対戦は広く深く、鋭く可笑しく、生徒を引きずり込む。
出版関係の人とか雑誌社、文芸誌の人とかが多いように思われた。

みなさんノートとかメモを取り、話に聞き入っていた。
私もそれを真似て原稿用紙とボールペンを出しそれなりの生徒姿となった。
ジジ殺しの異名を取る阿川女史はグレーのスカートに黒のストッキング、シャツの色は黒だったと思う。グレーのカーディガン着ていて可愛かった。
福岡教授にチクリ、チクリとジジ殺しについて聞かれていた。

阿川佐和子は翻訳家でもあり自身が訳した本を紹介した。
読んでますかと聞かれ何人もがハイ、ハーイと手を挙げた。
私は恥ずかしながらその日お二人が紹介してくれた本を一冊も読んでいなかった。

お二人が共通して言っていたのは幼児期の体験が人生をたすけてくれると、昆虫少年の福岡教授と阿川弘之という怖ろしい作家を父に持った阿川女史の幼児期の話は興味深く、洞察に富み面白かった。
八時半終了をオーバーしても生徒さんの質問にていねいに応えていた。
養老孟司、玄侑宗久、田中康夫、内田樹、川上弘美、隈研吾、佐藤卓、山口果林、すばらしい知力の人たちが特別講師として名を連ねていた。

年会費一万円、私は入学を考えている。
世界初の「知性を育む学校」と入学を案内していた。
この日出た本の名は記さない、インターネットで配信しているので。
ずっとカメラが回っていた。想像の何倍も超えいていい学校です、ぜひご入学を。
それにしても読んでネェ~ないい本をと思った。

朝から何も食べてなかった腹に、90分の知力が入った気がした。
トボトボと仕事場に戻った。(文中敬称略)

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