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2010年5月31日月曜日

人間市場 鳩市


いささか鳩について知識がある故記す。

少年の頃、長兄次兄から引き継いで伝書鳩を数十羽飼っていた。当時鳩はお金で売り買いするので学校から厳しく買わない様にと言われていた。しかし引き継いだ可愛い鳩達を処分する事は出来ない。黒い純黒、白い純白、茶色い栗ゴマ、それに白い羽根が混じっているのを差しといた。

黒い点々があるのを灰ゴマ、灰色に二本の線が入っているのを二引きと云った。
鳩は可愛い。遠くから放鳩籠に入れて飛ばすとちゃんと帰って来る青森や大島からでも。もっともレースの途中で鷹や鳶に殺られて帰って来ないのが多い。

逃げた女房にゃ未練はないが帰って来ない鳩は悲しいと鳩の先輩が言っていた。
高い柱に赤い旗を立て一日中帰りを待つ、そんな中で帰って来るのがいるとウレシ泣きが入る。沢山エサをやるとダメなので一粒一粒トウモロコシやアワやヒエをやる。水はスポイトで入れてやる。グルップグルップと首を膨らませ喜びを表す。人が二人寝れる程の大きな鳩小屋の中で一緒に過ごす。鳩のフンの臭いはキツイが我慢出来る。

伝書鳩はドイツとベルギーが断トツである。メスならマレーネデートリッヒとエリザベステーラーか、オスならジュラールフリップかウイリアムホールデンの様である。

私は帰ってきた鳩たちを使わなくなった風呂場で癒してやる。
五月二十八日我が国を代表する鳩がみんなにコケにされながらオバマと電話会議するという。それに先立ち全国知事会があった。馬鹿、阿呆はともかく欠席するのは言語道断である。徳川時代なら間違いなく謀反の恐れ有りとお家断絶だろう。

ある有名知事は基本の案がないのにお願いがナンセンスと言った、然りである。
ある知事は私の処は既に基地だらけ、一体どんなストラテジー(戦略)、タクティクス(戦術)、ビジョン(目的)があるのか判らない。この人に国を任せられるのかもまた然りであった。只一人大阪の橋下知事は、私たちは安全のただ乗りをしている、要望があれば対処したい。このひと言で橋下徹は小結から一気に大関に上がった。

一流の伝書鳩は決して電線とか屋根とかに止まらず飛んで来て一気にパタンコに入って来る。土鳩は公園や寺でエサを欲しがり電線に止まり、屋根に止まり、フンを撒き散らし、土に落ちたエサを突っつく。

18人の知事が欠席、これまさしく土鳩である。
一流の鳩は目淵が大きく、嘴が短くとんがり、両足の毛は長く気品に満ちている。あなたの県の知事は土鳩かベルギーかドイツの伝書鳩かを見極めるといい。ちなみに今の私はノンポリ、強いて言えばアナーキストである。ただ一人一人の人物は正確に見極めたいと思っている。

祖父鳩山一郎、父鳩山威一郎、三代に亘って門前の小僧習わぬ経を読んできた。
今の鳩山由紀夫は強かの上にも強かだ。
何しろ謝罪大好き、朝令暮改平気の平佐、言葉の軽さなんてまるで考えていない。君子は豹変するというが、今正に君子になりつつある。アメリカにとって史上最大の難敵という声があるという。日本でそれを知っているのは多分小沢一郎だけかもしれない。

日本人は儒教で育った。謝罪する人間を虐めてはいけないと教えられて来た。いずれ親分というか飼い主のアメリカに向かって足缶にお詫びを入れた伝書鳩が飛び出すだろう。

私の見立てでは誰も勝てない。何故なら追い込み過ぎたらあっさりサヨナラされてしまう。負けるが勝ちが出来たら大政治家。

風水占いに異常に熱心の鳩山幸は間違いなくサゲマンと言える。過日鳩山幸が西太后になって君臨している夢を見た。悪夢だな。

ちなみに伝書鳩はサラブレットと同じいい鳩には正式の血統書が付いている。

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