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2018年12月4日火曜日

「ミニ盆栽と病気」

あくまで十代の頃の話です。ちょっとした喧嘩をして、二日間留置場に入った。喧嘩は両成敗なので相手も入った。もちろん別の監房に。その時、十代のフツーの男が私と一緒に入っていた。聞けば19歳であった。縁日の植木盆栽展で、松の木のミニ盆栽を窃盗した。刑務官がコイツは本当に手クセが悪く、窃盗ばかりしてはパクられて来るんだ、 ほとんど病気だなと言った。そして私は三日目にはもう喧嘩すんじゃないぞと叱られて、パイ(釈放)になった。警察では少々の喧嘩は事件にはならない。つまり得点にはならないからだ。傷害になると重い。盆栽を窃盗した男は、お金は持っているのに、ついそこに物があると手を出してしまうんだと言った。(お金持ちの息子だった。)数年前拙書で物を何度も窃盗するのは、病気だと書いた。気がつくと盗んでいるのだ。昨日元日本代表のマラソンランナーの女性が万引きばかりを重ねていたのを「窃盗症」という病気であると診断された。私の長い間の持論が証明された。治療すれば治るのだ。ということは全国の刑務所や少年院に、窃盗症でありながら懲役刑になっている者が数多くいるということになる。1日も早く治療してあげてほしいと願う。同じ犯罪を繰り返すと刑は重くなるからだ。ミニ盆栽を窃盗した十代の少年は、初等少年院(印幡沼)に行ったと、次に喧嘩して入った時に聞いた。子どもの前に無造作にお金を置いたりしないでください。つい手を出す病気の始まりとなりますから。おサイフも気をつけて。何!サイフの中には金がない、ならばサイフだけでも盗んでしまいます。 どんな病気もはじめはチョットなのです。そっと気をつけてください。鎌倉文士の代表であった作家の奥方も、窃盗症であり、年中大先生は、もらい下げに行ったと言う。話が変わるが、昨日21時30分東京発湘南ライナーに、過日書いた「おやつはカール」を食べていた女性が乗っていた。昨夜は実にシンプルな黒を基調としたファッションであった。斜め前に座っていて、何も食べず、靴を脱がず、かなり美人に見えた。女性とは不思議なもので、ちょっとしたことで別人のようになる。ユニクロからマックスマーラになったが如きであった。書類にじっと目を通していた。
ある賢人曰く、 美人はつまらん、いつ見ても同じだ。だがそうでないのは、愛しいものだ。 ある日は色香あり、又ある日は少女の如くあり、又ある日は悪女の如くであり、見飽きぬものなり。

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