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2010年2月11日木曜日

人間市場 アデランス市


私の友人二人が今話題のコマーシャルを作った。


アデランスの広告だ。ぐっさんと東幹久そして新庄だ。なんと新庄は頭を剃った。不思議なリズム、不思議なステップ何ともインパクト溢れるものだ。広告へのアクセスは今までの十倍以上になっているという。久々に広告らしいキャンペーンだ。プロ中のプロの仕事と言える。


かつらはフェイク即ちダマシ、どんなに研究しても完全なるモノが未だ生まれない。女性が一番嫌いなのは薄毛という。頭が薄くなると電車に乗った時席が空いても座らない。上から見られるのが嫌だからだ。「薄毛の人は何故グリーン車に乗るか」なんて本を出した人がいるらしい。横から見られても上からは見られない。デパートに行くとエスカレーターは使わず階段を上り下りする人が多いという。アデランスに入る人は丁度初めて風俗店に入る様に、あるいわ初めて彼女とラブホテルに入る時の様に入ったり来たりしてキョロキョロ辺りを見渡してからスッと入るのだ。


ある時期茅ヶ崎海岸の側の四階建てのマンションの一室で絵を描くために二年半借りていた(学生用)。3階であった。隣がラブホテルであった。私の部屋の入り口から駐車場がよく見えた。絵を描くのに疲れると一階にあるブルーノートという喫茶店で珈琲を飲む。その名の通りニューヨークのブルーノートからその店の名を付けていた(今は不動産屋になってしまった)。当然モダンジャズがLPレコードから流れる。素敵な夫婦であった、アートブレイキー、セロニアスモンク、MJa、ソニーロリンズ、スタンゲッツ、私の好きな曲が流れる。かつてニューヨークのブルーノートに行った時、メインテーブルになんと和服を着た六人のオバサンが座っていた。パック旅行のコースに入っていたとか。


サックスを演奏する真ん前でギャーギャーだべっている、連れの女性がヒドイ、ハズカシイ、カナシイ、出ましょと言ったが入って直ぐには出たくなく数曲聴いた。Tシャツを買いに二階に上ったら、オバサンに向かってサックスを吹いていた黒人が一人椅子に座って一服喫っていた。マリファナの臭いが凄い。日本人である事を恥じた。


茅ヶ崎のブルーノートでひと休みして部屋の入り口の所に暫くいて下を見ていたら次々と車が入って来る。若い男女(このホテルはサーファーに人気)、薄毛の中年オジサンとオバサン、主婦風と若い男、薄毛教師風と女生徒風、少し薄毛の中年男と疲れたOL風等が車から降りては入って行く。何となく薄毛が多いのはホルモンの分泌のせいだろうか、薄毛の人は精力抜群という。土曜と日曜日そこに自転車で通っていた。


ある日、一組のカップル(完全に不倫風)が来た。上からコラッ駄目だぞいけない事をしたらと声を掛けた。二人はキョロキョロしてやがて上を向いて私の存在に気がついた。その後どうなったかはここでは書けないただ凄い事になったのです。想像力を高めて下さい。ヒントはそのホテルの売りはサーフボードが置ける事、シャワーが使える事、屋上にジャグジーの露天風呂がある事。


一階のブルーノートのランチのスパゲッティミートソースが美味しかった事。


茅ヶ崎の花火大会の時はホテルは超満室、屋上の目の前に打ち上げられる。サザンオールスターズのコンサートの時も超満室だった。何でも屋上の露天風呂は混浴の様になったとか。若いの、薄毛だの、不倫だの、先生と生徒だの、ホテトル嬢やの、ホモってるのと一緒に。入っては出て、出ては入って玉屋〜、鍵屋となったのです。


ホテルのマスターとブルーノートで話した事があるのです。忘れ物のランキングの上位にかつらと付け毛が入るとの事。形様々、色様々、熱中して忘れてしまうそうです。かつらはかなりの確率で取りに来ると言ってました高い代物ですから。


これからきっとアデランスが増える事でしょう。アデランスは誰でしょう。凄い事の主人公は誰だったのでしょうか、彼と彼女は頭を抱えていました。


1 件のコメント:

sakon さんのコメント...

ブルーノートというお洒落な言葉と、薄毛という、真逆な言葉が混在してしているブログでしたね!笑
そのカップルの頭上から、水が降ってきたと想像しますが。。