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2014年3月10日月曜日

「ひょっとして」



一五四分の記者会見を分析すると、一+五+四=(十)となる、花札博打のオイチョカブでは、(十)はブツツリとかブタという。最っとも弱く嫌われる数字だ。

この世に愉快犯という不愉快な犯罪的人間がいるのだが記者会見の主人公佐村河内守は極めつきの愉快犯といえる。
目立ちたがり屋で自己顕示欲が強い。世の中が大騒ぎする事を好む。

最っとも性質の悪い愉快犯は放火魔だといわれている。
人の家に火を放ち燃え盛る家を見て興奮する、野次馬が集まり消防車が何台も集まるのを見て、自分が主役なんだと思い込む。
放火魔は必ずその現場にいると決っている。

一五四分、つまりブタ会見となった佐村河内守にとって何十台ものマイク250人近い記者会見の群れ、バシャバシャ切られるシャッターの音、ピッカピカ光るストロボの光り、それは、それは、途方もない快感を味わった事だろう。日本中の関心が集中したのだから。

せっかくの凄い才能を切り売りし削り取られてキュウリの様になった新垣隆先生、逆に人の才能をたらふく食べ尽くした愉快犯の対比は極めて映像的だった。
十八年間同じ役を演じるのは並大抵の悪党では出来ない。

Yシャツの第2ボタンを外して素肌を見せる男は、コンプレックスの強い男、見栄っ張りのエエ格好しに多い。(カタカナ業界の男に弱い)
天地神明に誓ってを連発する人間は絶対信用してはいけないと取り調べの達人刑事は言う。又、相手を名誉毀損で訴えるというのも愉快犯の特徴だ。

まずいヤバイ、私もすっかり佐村河内守の術中に嵌まってしまったようだ。
騒げば騒ぐほど喜ばせる事になるのだから放って置くのがいちばんだ。

何かにつけて物好きの私としては、新垣隆先生に一度作曲を頼みたいなと思っている。果して今の日本の音楽界に新垣隆先生ほどの作曲家はいるのだろうか。

佐村河内守は市中引き回しの上、打ち首のケイにするかたけし軍団に入れてもらい、更にかくし芸を磨くしかない(?)。
待てよ変身術、変装術を生かして探偵になるという奥の手もあるな。
ひょっとすると十八年間の「嘘と天地神明」なんていう題名の本を出すかも知れない。

本の腰巻きの宣伝文には、「許せ義手の少女よ、許さんぞ暴露した新垣隆よ」“現代のベートーベンの赤裸々な告白!”なんてやりかねないぞ。

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