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2014年3月11日火曜日

「米と刃」


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おじいちゃんを、おばあちゃんを。
父を、母を。
兄を、姉を、弟を、妹を。
息子を、娘を。愛する人を。
尊敬する恩師を、親友を、夫を、妻を、社長を、同僚を、後輩を。
大好きだった先生を。
漁師さんも、農家の人も、大工さんも、床屋さんも、お肉屋さんも、八百屋さんも、お豆腐屋さんも、ラーメン屋さんも、洋品店も。

何もかもの日常があっという間に消えてしまった。
大地震、大津波、原発破壊、放射能汚染。
天災であり、人災であり、文明災である。

一万数千人が死亡し、今なお二千五百人以上が行方不明だ。
十数万人が現在も帰る場所がない。

世界で唯一の被爆国である日本に、五十四基の原発があり、続々と再稼働を申請している。巨大災害は今後数兆円、数十兆円、数百兆円の巨大復興利権と化した。
本年度予算だけで三.三兆円、それに群がる邪悪な人間たち。
放射能は数十万年消える事はない。

その内に何度も何度も大地震、大津波、原発破壊、放射能汚染を繰り返し、日本は本当に沈没してるやもしれない。何しろ世界で最も危険な地震帯の上にある列島なのだから。
今から一分後かもしれない。今夜かもしれない。明日か明後日かもしれない。
その日は必ず来る。


やり場のない悲しみと怒りを、国全体も国民全体も共有していない。
既に風化が始まり、他人事の様に語り始めている。
自分たちとは関係ないや、仕方ないや、やっぱり原発が無いと24時間電気は使えないし、電気代は上がるし、景気は良くならないからと。

東日本大震災を風化させてはならないと、日本を代表するグラフィックデザイナー浅葉克己さんと、鉄のアーティスト小谷中清さんと創った四メートルの鉄骨のモニュメント「祈りの塔」は、様々な条件と規制で今も小谷中さんのアトリエの中にある。
何としてもどこかに置きたいと思っている。

無毛な論争を止めねばならない。責任のなすり合いを止めねばならない。
一年三六五日、日本全国のテレビからあの津波のシーンを見せ続ける位の事をしないと風化してしまうだろう。午後二時四十六分を東日本大震災の時間としなければ駄目なのだろう。

阪神淡路大震災を語る人は、その被害にあった人々以外少ない。
一度ある事は二度ある、二度ある事は何度でもあると伝えられて来ている。
そしてそれは歴史として証明されて来た。
許されざる者たちは、あろう事か他国へ原発を輸出しようとしている。
神をも恐れぬ行為といえる。天罰以上の事がその者たちを襲うだろう。

 否、悪い奴ほどよく眠るというから、許されざる者たちは大きなイビキをかいて枕を高くし熟睡しているかもしれない。
人は育てた様に育つというから、誤って選んだ人間が政治を行えば、誤った様に国も育って行くのは必然だろう。

この三年間どこのテレビ局が風化させまじとドキュメントを放送したのかをチェックしてきたが、一位は日本テレビ、日曜深夜のNNNドキュメント、次がNHKスペシャル、その次がTBSの報道特集、その次がテレビ朝日の報道ステーション。
残念ながらフジテレビとテレビ東京にはその姿勢は殆ど無かった。

NHKは原発反対の気骨ある人間を、この春の人事であっちこっちに飛ばすと聞いたから、今後激減するだろう。
会長籾井勝人の「籾」という字は、「米」を「刃」で切り落とすの意味にもとれる。
日本は古来「米の国」だから、国を切り落とすのがその役目なのかもしれない。

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