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2015年6月11日木曜日

「思い出の打ち直し」




私にも子どもだった頃がある。
一年中朝から晩まで働きに出ていた母親を手伝った日がある。
それは年中行事の一つで何より母親と一緒なのがうれしかった。

その一日は障子紙の張り替えの日、何枚も変色した障子を庭に出し、私は紙の部分を破り水でしっかりと紙を取る、母親はごはんの残りをブリキの洗面器に入れ水でもってそれを糊状にしていく。
私は障子を洗ったり、そこを持ってなさいとの言葉に従い障子の茶色い外枠の部分を持つ。母親は大きな刷毛で正方形の仕切り枠のところに糊を手際よくつける。
乾かない内に巻紙状になった障子紙を張っていく。
全部を貼り、霧吹きで障子紙に霧を吹き込むと1時間もすると真っ白になった一枚の障子が、陽を浴びてピーンと出来上がる。
これはどの家でもやっている季節の光景だった。

学校から帰ると縁側に薄茶色の膨らんだ袋がいくつか重なり並んで置いてある。
あっ、ふとんの打ち直しだ。ふとん屋さんに出しておいた傷んだ綿が生まれ返っていた。きっと今度の日曜日はふとんの作り直しだとよろこんだ。
大きく広げた木綿布のはしっこを持っていなさいといわれる。
母親は真っ白くなった綿を布の上に手際よく広げていく。
母親も私も日本手ぬぐいで口と鼻をふさいでいた。布を上手に引っくり返すのを手伝う。母親は四隅にしっかり綿を入れていく。
そしてふとん屋さんのように針と糸で重点ポイントを縫っていった。

どこの家のお母さんもこんなことをフツーに行っていた。
縫い上がったふとんを外に出し竹の棒で叩くのを手伝った。
母親との共同作業の日は忘れがたき思い出である。

いよいよ梅雨本番へ、シトシト、ジメジメとする。
ダニアレルゲン物質の登場となる。皮膚炎やアトピーなどにお悩みの方や汚いの大嫌い、キレイ大好きな方にぜひoluha(オルハ)ショップ(銀座一丁目キラリトギンザ3階)へのご来店をおすすめする。古くなった羽毛ふとんの生まれ変わりをおすすめする。
ぺったんこになったどこのメーカーの羽毛ふとんでも、ふんわり、ふっくらとした新品同様に再生してくれるはずだ。
夏の間に寝具のお手入れをするのは日本人のよき習慣なのだ。


六月二十日(土)oluha(オルハ)ショップで「寝具のお手入れのコツ」と「実は怖いダニアレルギー」をテーマに睡眠改善インストラクター國井修店長のセミナーがある。詳しくは03-5579-9710へ、ぜひご参加あれ。

また不定愁訴にお悩みの方、自律神経の不調などで快眠できない方はご相談してみて下され。私のような性根の悪い人間を打ち直すことは難しいが、古くなった羽毛ふとんは直すことができる。ダニと一緒に眠る生活はやめましょう。
イライラの多い生活はやめましょう。
枕を変えただけですごくスッキリ眠れたという人もずい分と多いようです。

正座をしたひざの上に新しい綿の入ったふとんをのせ太い縫い針で縫いながら、時々針を髪の毛に触れさせた、何をやってるのと聞くと、こうするとよく縫えるかえらといった。子どもにとって母親のちょっとした仕草が大切な思い出になる。

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