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2016年5月12日木曜日

「ナルトにナルヒト」


世の中にはこれが入ってなければ重い刑を処さねばならない、そんな貴重品がある。
私の場合は「ナルト」だ。

ラーメンにナルトが入っていないのはラーメン風とかラーメン的なだけだ。
時々ナルトが二つ入っているがこれは駄目、一つがよろしい。
次にメンマだ、その次がモヤシを少々、これにチャーシュー二枚が理想のラーメンだ。
ホーレン草とかワカメとかはご勘弁願いたい。

ところでナルトはラーメン以外に何に使われているかと思ったが思い浮かばない。
まて、確かおでんの中に入っていたのを思い出した。
ナルトの人生(?)とは実に幅狭いものなのだ。
静岡県焼津港あたりが主な産地らしい。

作り方は金太郎飴に近い。
赤い練り物を白い練り物にグルグル巻いて作る。
ナルトだけがオイラが今夜の主役だという料理はない。
見事なウズウズの脇役でラーメンに入ってなくてはならいのだ。

脇役で思い出したが、名脇役の代表に殿山泰司さんという人がいた。
新藤兼人の「裸の島」で乙羽信子さんと黙々と畑仕事をした人だ。
この映画はセリフがなし、だが世界的評価を受けNo.1となった。

ナルトとおでんと殿山泰司さんが一本の線でつながった。ヤッホーである。
銀座お多幸はなんと殿山泰司さんの実家だったのだ、知らなかった。
ずーっとむかしから通っていたのに、商売やるなら役者を商売にするといっておでんの家を出た。大監督、名監督、若手監督からエロ映画まで数えきれない位の名作に出ている。
大島渚の問題作「愛のコリーダ」では全部出してしまって世界を騒がした。
殿山泰司さんは全身がナルトみたいにナルトシストなのだ。

すでに故人となった紀伊國屋書店の田辺茂一さん、小沢昭一さん、田中小実昌さん、田辺聖子さんたちが新宿ゴールデン街(前田とか)で、楽しい激論をしていた。
表でこのヤローなんて言って立ち回っていたのが、野坂昭如さん、大島渚さん、中上健次さん。なんかゴツかった。

ナルトを大切にラーメンを作って下さい。トルナナルトをだ。
西麻布、白金とか代官山あたりで懐石ラーメンみたいなバカヤローなラーメンを作っているのは、すぐに消えてしまう。トリュフにフォアグラとか、キャビアとか伊勢海老をのせるバカモンラーメンだから。お多幸のおでんを食べに行きたくなった。

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