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2018年7月27日金曜日

「ナンのこと」

私たち貧乏人にとって何が嫌いかといって、大金持ちほど嫌いなものはない。苦労に苦労を重ねて頑張った人が大金持ち、中金持ち、小金持ちになって、私のお金で△を建ててくださいとか、恵まれない子達のために役立ててくださいとか、一人暮らしのご老人を守るために△を、とかいうのであれば少々敬意を持つ。この頃私の愛読紙に、 むかしギョーザをよく食べに行った「珍来」とか、タンメンがうまかった「泯泯」とか、チャーハンがなかなかだった「来々軒」のオヤジに似た顔がよく出ている。チャイナヒゲを生やした大金持ちである。名を前澤友作と言う。スタートトゥデイ社長「 ZOZOTOWN」 というらしい。何の会社か私には分からないが、剛力彩芽とかいうタレントの彼氏になった。またプロ野球の球団を持ちたいとか言っているらしい。昨日の大金持ちリスト(日本の株長者)第3位、資産5579億円だとか。第1位は大借金経営の天才孫正義の2兆2125億円、 第2位がアジアの貧しい人をコキ使う天才柳井正の1兆1356億円、そんな大金見たことがある訳ないから、別にどうってことはない。この人たちはかわいそうだなと思う。金しか信用してないし、金儲けの話しか聞こえてこない。珍来のオヤジみたいな(荻窪の珍来はなくなった)チャイナヒゲに、男の美学をまったく感じない。かつて日本の金持ちにはそれなりの風格と、人格と、威厳があった。私のガキの頃、お隣の大金持ちの弁護士宅に、 浜名屋というお蕎麦屋さんからよく天丼の出前が運ばれていた。丼のふたの外に海老のしっぽが3本はみ出ているのを見て、いつかあれを食べてやると思ったもんだ。キーエンス、メルカリ、 MTG、サイバーエージェント(社長が麻雀狂なのがいい)、オープンハウス、パーソナル HD、 ミクシィ、 グリー、コロプロ、なんだか知らない会社が名を連ねていた。貧乏人のひがみ根性で、犬に食われて死んでしまえと思った。昨日あるクオリティペーパーの、役所の人事情報を見て、無学歴の私はバカヤローかと思った。30人位の人事の内、99.8%が東大法卒か東大経卒。この役人たちが悪知恵を働かす。 なぜもっと私大から 個性的な人間を選ばないのかと思う。本当の人物は在野の中にたくさんいる。
名のある大企業は、新興の企業にされまくっている。 入社したらすぐ辞めて、ハイもっといい条件の会社へ。そして自分で起業する。(これはいい事だ)来来軒や泯泯のオヤジさんみたいなチャイナ系がジワジワ日本中を買い漁っている。尾崎紅葉の金色夜叉じゃないが、ダイヤモンドに目がくらんだ女性(?)が、ギョーザライス小スープ付きみたいな男に食べられていく。そしてやがて捨てられて♪咲いて流れて散って行く 今じゃ私は涙の花よ・・・。となってい行く。この国は本当にどこに向かって行くのだろうか。孫正義とか柳井正なんか、とりあえずもう少しスタイリッシュであってほしいものだ。ただのダサイオジサンに過ぎない。暑さのせいか、それとも超辛口のカレーを汗だくで食べたせいか。体がスーッとしている。ある栄養学の博士が、人間病気をしないで長生きするには、1日3食365日カレーを食べることと言った。皆さん週末はカレーを食べてください。カレーにはなんと言っても、“ナン”である。(文中敬称略)


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